社長ブログ

やる気のない年上部下が本気になった一言とは 【がんばれ建設1704】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年1月29日
NO1704

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今日の一言
「ときには恐怖心が必要」
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現場所長になれば、

副所長とか、主任などの立場で、年上の部下がつくようになることがあります。

できれば部下は年下の若い人がいいでしょうが、

建設業界は全体的に高齢化しているので、

年上部下が付く可能性は大きいです。

さて、年上部下は、

指示に対して反発してきたり、やる気がなく周囲に悪影響が起きている、

などの問題が起きがちです。

ではどうすれば、年上部下とよい仕事ができるのでしょうか。

『年上部下が耳の痛いことを言ってきたときの返し言葉とは』

年上部下は、時として年下上司(所長)に耳が痛いことを

言ってくることがあるでしょう。

「所長はA工法がよいとおっしゃいますが、

私の長年の経験上、B工法の方がメリットがあります」

とか

「所長が顧客とうまくやってもらえないので、現場は困っていますよ」

などと言うのです。

所長が100%正しいわけではありません。

それに対して、助言をしてくれる年上の部下はありがたいものです。

そこで、年上部下から辛口の意見が出てきた場合は

否定的な解釈をするのではなく、

「意見を出してくれている」と肯定的な解釈をするようにすべきです。

年上部下が耳の痛いことを言ってきたら、

(×)「それはわかりますけど、まずは自分の仕事をきちんとやってください」

と言い返すのではなく、

(○)「アドバイス、ありがとうございます」

と言って、発言に感謝の意を示します。

その意見を受け入れるかどうかは別問題でかまいません。

「Cさんにはどんどん意見を言っていただきたいんです。

私はCさんのような経験豊富な方の力を必要としています」

と伝えれば、年上部下は所長のために動いてくれるようになります。

『年上部下には他の部下との橋渡しを頼む』

年上部下はあまり褒められることがないため、

居場所がなく、手持ち無沙汰でいることもあります。

そこで何らかの「役目」を担ってもらうとよいです。

若いスタッフは、所長から耳に痛いことを言われるよりも、

副所長や主任から言われた方が納得感があるという声があります。

そこで、年上部下に若手への「橋渡し役」をお願いするといいです。

「若手の●●君に、もっと丁寧に資料を作るよう話してもらえないでしょうか」

年上部下は、このように頼られると、

たいてい「よしわかった」と力になってくれます。

年上部下からすると、「頼られていること」を嬉しく感じるのです。

『年上部下に「チャレンジ」を促すコツ』

多くの年上部下は、特に60歳を超えて給料が下がっていたりすると、

やる気をなくし、「給料分だけ働けばいい」などと思っている人が多いです。

そんな時は、やったことのない仕事をやりたがりません。

新工法や新技術に取り組んだり、新たな協力会社開拓など

「チャレンジ」が必要な仕事には尻込みするものです。

そんな時、所長としてどう接すれば良いのでしょうか。

(×)「挑戦した結果の失敗で評価が下がることはないですよ」

と安心材料を与える言い方は効果がありません。

このままでいいだろうと思ってしまうからです。

(○)「挑戦しないと評価が下がりますよ」

と伝えるのがよいです。

ここは「やらないことによる痛み」を伝えなければなりません。

さらに、

「挑戦して失敗したことによってマイナス評価は生まれませんが、

挑戦しないとマイナス評価が生まれます」

と伝えます。

リーダーは「新たな仕事をやるメリット」を伝える必要があります。

そして時には「やらないことによる痛み」

という恐怖感をちらつかせることも、部下のために必要なことなのです。

本メルマガの読者にも年上部下がいる方が多いでしょう。

ぜひ参考にしてください。

『どう伝えればわかってもらえるのか?部下に届く言葉がけの正解』

吉田幸弘 著(ダイヤモンド社)を一部参考にしました。

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【編集後記】
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昨日は1日テレワークで原稿を執筆していました。

1日中自宅にいることには、まだ慣れませんが

新たな生活様式に順調しないといけませんね。