部下や協力会社に影響力を与える2つの原則【がんばれ建設1719】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年2月25日
NO1719
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今日の一言
「信用と関係性」
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「終わらない現場はない」
この言葉を、尊敬するベテラン社員から言われると
困難にあったときでも何とかなると思うことができるでしょう。
ところが、この言葉を経験3年の若手社員から言われると、
「若手が何を偉そうに言っているんだ」
「誰かの言葉の受け売りだろう」
などと感じてしまうものです。
別の場面で見てみましょう。
順調に仕事が進んでいるとき、職場の先輩から
「どうした?いつでも相談に乗るぞ」
「困っていることがあったら、話を聞くよ」
と声をかけられたらどう思いますか。
「今は困っていないです」
もしくは、
「おせっかいだな」と思うでしょう。
しかし、現場がうまくいかず、悩んでいるときに
「どうした?いつでも相談に乗るぞ」
「困っていることがあったら、話を聞くよ」
と声をかけられると
その言葉はすっと胸に響くでしょう。
これらは「影響力」の違いです。
「影響力」とは「信用」と「関係性」です。
人は、同じ内容でも信用した相手の話に耳を傾けます。
人は、同じ内容でも「自分と関係がある」と
思った話にしか興味を持ちません。
尊敬するベテラン社員に対しては「信用」しているので、
その一言に心が響きます。
また、困っているときの声かけは、
今の自分の状況に「関係性」を感じるので心に響くのです。
聞き手に信用され、相手と深く関係する話ができる話し手は信頼されます。
すると、聞き手本人に影響力を発揮することができるのです。
では、具体的にどうすればよいのでしょうか。
相手から「信用」を得る方法
大切なことは、聞き手の自己重要感を満たすよう働きかけることです。
人は誰かに認められ、求められているとき、
自分は重要な存在だと信じることができます。
すると、失われていた自信が回復し、モチベーションが高まり、
行動力も増していくのです。
たとえば、若手社員が、現場で困っている年上のベテラン社員Aさんに
「終わらない現場はないですよ」
といっても響きません。
しかし
「Aさんが日々がんばっておられる様子、ずっと見ていました。
私はいつかはAさんのようになりたいと思っています。
Aさんならこんなたいへんな現場でもやりきられることと信じています」
といえば、Aさんの心に響くことでしょう。
相手から「関係性」を感じてもらう方法
好意は、相手に影響力を発揮するうえで欠かせない感情です。
話し手であるあなたに対して、聞き手が好意を抱くと相手との関係性を感じ、
それが信頼関係を結ぶ土台となっていきます。
強い影響力を発揮する人は、周囲の人に対して
「あなたなら、できる」
「あなたには、力がある」
というメッセージを発し続けています。
「あなたは内向的な性格だからこそ、丁寧な仕事ができるのです」
「あなたのような慎重な人にしか、気づけないことがあります」
あなたの感情を込めた言葉で伝えることで、
相手はあなたに好意を持ち、強い関係性を感じるのです。
部下や協力会社に一声かけるとき、相手を認める内容を添えることで、
「この人は自分をみてくれている」
と思い、強い関係性を感じます。
相手に対する影響力を高めるためには、
信用を高め、関係性を感じてもらうことです。
そのために相手の自己重要感を回復させ、
相手の力を認めるメッセージを伝えることが重要です。
すると、自分に力を与えてくれたメッセージと
その言葉を贈ってくれた人のことをずっと忘れずにいてくれるはずです。
『超影響力~歴史を変えたインフルエンサーに学ぶ人の動かし方』
メンタリスト DaiGo著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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現在、セミナー内容を理解していただけるような
マンガを作成中です。
一目でわかる4コママンガです。
まもなくお披露目しますので、お楽しみに。