労務単価、技術者単価が3月1日よりアップ【がんばれ建設1722】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年3月2日
NO1722
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今日の一言
「給与を上げよう」
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国土交通省は、2021年度の公共事業の積算に使う労務単価と
技術者単価を21年3月1日から引き上げます。
今回は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を踏まえ、
公共事業労務費調査などで前年度を下回った単価を
据え置く特別措置を実施しました。
その結果、労務単価は全国・全職種の単純平均で1.2%、
技術者単価は全職種の単純平均で1.6%の上昇となり、
いずれも過去最高を更新しました。
労務単価の加重平均は2万409円で9年連続の引き上げとなりました。
過去の労務単価推移です。
平成9年 19,121円(バブル崩壊直後)
平成23年 13,047円(リーマンショック、コンクリートから人へ政策)
平成30年 18,632円
そして20,409円となり、ようやくバブル崩壊前後の水準に戻りました。
労務単価の上昇率には職種によるばらつきがあります。
全国平均値を見ると、「普通作業員」は前年度比0.3%増、
「鉄筋工」は0.2%増、「左官」は0.3%増と伸び率が低くなりました。
新型コロナの感染拡大に伴う建築工事の中断や計画の見直しなどの
影響を受けた可能性が高いようです。
一方で、「交通誘導警備員A」と「交通誘導警備員B」は
2.1%増、「運転手(一般)」は1.7%増と全体の伸び率を上回りました。
交通誘導警備員や運転手は、他産業との取り合いもあり、
人手不足が深刻化しています。
公共工事の設計や測量などの業務で積算に使う技術者単価は、
全職種の単純平均で4万890円となりました。
全20職種のうち、設計業務の「主任技術者」と「技師(B)」、
測量業務の「測量技師」、航空・船舶関係の「操縦士」、
地質業務の「主任地質調査員」の5職種で単価が前年度を下回ったため、
金額を据え置く特別措置を講じました。
業務別の平均で見ると、設計業務が1.9%増えた一方で、
測量業務と航空・船舶関係業務、地質調査業務は
いずれも1.3%の伸びにとどまりました。
建設業の人手不足の解消には、やはり休日、残業の配慮と共に、
給与増も欠かせません。
今回の労務単価見直しをもとに、社員給与も増やせるよう
配慮したいものです。
2月25日 日経クロステック記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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先日ICTセミナーを開催しましたら、とても好評でした。
興味関心が高まっていることを感じました。
近く、第2弾を開催しようと思います。