若手社員は年長のベテラン職人にどのように接すれば良いのか【がんばれ建設1732】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年3月18日
NO1732
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今日の一言
「現場責任者1年目の教科書」
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現場責任者になりたての若手施工管理者にとって悩みの種は、
ベテランの職長や職人にどのように接すればよいのか、ということです。
ベテラン職長や職人の方が自分よりもはるかに仕事を知っています。
一方、自分は現場責任者だから、職長や職人に対して、
いつもと違う方法で作業することを指示したり、
時には注意することもあるでしょう。
そんな時に大切なことは「礼儀正しくふるまうこと」です。
バスケットのスーパースターであるマイケル・ジョーダンの話です。
技術、実績ともジョーダンの方がコーチよりも上だったのですが、
コーチに話すときには、いつも丁寧に接するのだそうです。
コーチのことをニックネームなどではなく、「コーチ」と呼び、
命令口調ではなく、何かを「お願いする」という丁寧な話し方をします。
そして、コーチがジョーダンの頼みに応えたらきちんと礼を言うのです。
そのことがマイケル・ジョーダンが周囲の人からの尊敬を集めたのでしょうし、
スーパースターと呼ばれるゆえんでしょう。
では、ほんの些細なふるまいがなぜそれほど大事なのでしょうか。
人間がどういう人に好感を持つかという、調査結果があります。
中でも特に重要だとわかったのが、「温かさ」と「有能さ」の2つです。
この2つが、他人に与える印象を大きく左右します。
良い印象にしろ、悪い印象にしろ、この2つでその90パーセントが
決まってしまうからです。
なお、「温かさ」と「有能さ」は相反する特性と思われがちです。
「あの人は確かに優秀だけれども、あの人のために働きたいとは思わない」
「その人はとても親切で優しいけれど、さほど頭が良いとは思えない」
しかし、「この人は、有能な上に温かい」と思ってもらうことは可能です。
「温かさ」とは「礼儀正しいふるまい」です。
そして「有能さ」とは「段取り力」だと思います。
現場で職長や職人が働きやすい環境を「段取り」し、資材の発注、
工程の先取りなどの「段取り」をして、現場での手待ち、手戻り、
手直しがないようにすること。
これが職長、職人が、若手施工管理者に求める「有能さ」です。
『「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』
クリスティーン・ボラス著(東洋経済新報社)を一部参考にしました。
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【編集後記】
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ようやく首都圏の緊急事態宣言が
解除される見込のようです。
新入社員を迎えるこの時期に
解除されそうなことは
人事担当者にとって一安心でしょう。
万全の対策をして、
新たに建設の門を叩く若者を迎えたいものです。
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