部下を成長させる上司がやっていないこととは 【がんばれ建設1747】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年4月9日
NO1747
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今日の一言
「方法を教えずロジックを教えよ」
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部下を成長させる上司とはどういう人でしょうか。
例えば
「●●の方法で工期を短縮させよう」
と部下に指示を出す上司が多いのですが、
それでは、部下は自ら工期短縮方法を考えません。
そして、もしもその方法がうまくいかなかったら、
部下は、その責任を上司のせいだというでしょう。
では、部下を成長させる上司は、どのようにして部下に接するのか。
それは、自主的に相手に動いてもらえるような、言い方をするのです。
自分から工期を短縮する方法を提案をするのではなく、
まず、相手に知識とノウハウ(ロジック)を丁寧に教えてあげます。
「工期短縮には5つのロジックがあるぞ。
1)人や機械を増やす
2)残業や休日出勤する
3)同時並行作業
4)外部で作業する(プレキャスト化)
5)作業効率アップ(自動化、機械化、ICT化)
この中からこの現場に合う方法を考えよう」と。
すると部下は、「こうすれば工期短縮できるんじゃないか」と
部下自らが口にして、自ら行動を起こすでしょう。
このように自然と誘導できるのが、腕のある上司です。
つまり、施工方法を手取り足取り伝えることが
上司の仕事ではありません。
施工方法を工夫するために部下に動いてもらえるよう、
気持ちよく仕事をしてもらうためのアドバイスができるかどうかが、
優秀な上司と、仕事のできない上司の境目です。
先ほど書いたように、工期短縮にはロジックがあります。
それは、原価低減、品質・安全事故の防止、クレーム防止、
現場のトラブル防止にも、同様にロジックがあるのです。
それをきちんと上司が部下に伝え、そのロジックをもとに
個別現場での実施方法を部下が考えるようにしてこそ
部下が成長します。
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【編集後記】
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昨日clubhouseにはじめて登壇しました。
元NHKキャスターの矢野香さんに
うまく進行していただいたので、
スムーズに話せました。
また登壇したくなりました。
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