メールを書き終わってすぐに送信する人は生産性が低い 【がんばれ建設1748】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年4月12日
NO1748
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今日の一言
「メールで不快を感じさせない」
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働き方改革関連法が、建設業に適用されるのは2024年です。
それまでに社員の残業を減らし、休日を増やす必要があります。
一方、仕事内容は減らないので、
業務の生産性を上げる必要があります。
業務のうち、かなりの割合を占めるのが「メール」です。
メールの使い方によっては、業務生産性を上げることができます。
ここではいくつかのポイントを示します。
相手に不快を感じさせない
まず「ビジネスメール実態調査2020」
(一般社団法人日本ビジネスメール協会)をみてみましょう。
◎送信後いつまでに返信がこないと遅いと感じる?
(急ぐ場合を除く)
1.24時間以内(44.59%)
2.48時間以内(22.42%
3.4時間以内(5.73%)
→24時間以内に返信しないと「遅い」と感じられます。
◎受け取ったメールを不快に感じた内容(複数回答可)
1.質問に答えていない(45.16%)
2.必要な情報が足りない(42.03%)
3.文章が攻撃的(36.09%)
4.文章が失礼(35.63%)
5.無駄な情報が多い(31.56%)
6.メールが読みづらい(31.25%)
→質問に答えていないというのは、論外として、
「攻撃的」、「失礼」なメールには不快感を感じます。
つまり、遅くて、失礼なメールには不快感を感じるのです。
すると、やりとりがスムーズに進まず、結果として生産性は落ちます。
メールのやりとりが何度も続く
一度で済むようなメールのやりとりが何度も続くと生産性は落ちます。
そのためには、相手の返信を予測して書くことが必要です。
×打合せ日について、ご都合のよい日程をお教えください。
○打合せ日について、当方の希望は
第1希望○月○日
第2希望○月○日
第3希望○月○日
ですが、いかがでしょうか。
→都合の良い日程を知らせろと言っても、
相手はあなたの都合がわかならいので
どう返信すれば良いかわからない
×・・・について、お教えください。
○・・・について、○月○日までにお教えください。
→返信期限がないと、つい後回しになってしまう
×・・・について、Aの方法でお願いします。
もしもAの方法が不可なら、Bの方法にてお願いします。
→相手がAの方法がダメなことを想定して、
はじめからBの方法を提案しておく
どうしましょう、ではなくこうしましょう
×現場で・・・という問題が発生しました。
どうしましょうか。
○現場で・・・という問題が発生しました。
私は、・・・という解決方法を考えました。
いかがでしょうか。
→どうしましょう
と聞かれると、上司は部下に「君はどう思うんだ」と応えるものです。
それを想定して「こうしましょう」と提案することがよいです。
メールを書いてすぐに返信しない
よく「先ほどのメールは誤りがあったので再送します」とか、
自分宛ではない送信先間違いのメールが届いたりします。
これは、よく確認すれば防げることですが、
急いでいると、ついうっかりして誤送信してしまうものです。
よく確認して送信することは当然のこととして、
メールをちょっと寝かせて送信すると良いでしょう。
メールソフトには、「時間指定配信機能」がありますので、
翌朝とか1時間後に設定して送信しましょう。
するとその間に誤りに気づいたり、
もう少し柔らかい表現にした方がよい、と思い直すものです。
とくに、新入社員、若手社員はLINE等のチャットに
慣れていますが、メールには慣れていない人が多いものです。
メールの正しい使用法を身につけ、業務生産性の向上を図りましょう。
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【編集後記】
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先週末、サッカーでよい汗を流しました。
シュートを3本外してしまったのは残念でしたが
来週には修正したいです。
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