社長ブログ

現場代理人が朝礼で方言で話すと、現場がまとまる理由とは 【がんばれ建設1752】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年4月19日
NO1752

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今日の一言
「リーダーは自己開示せよ」
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安倍元首相に比べて、菅首相のことばが伝わってこない

という話をよく聞きます。

その理由は、平板な棒読みです。

「来賓のあいさつ」とも呼ばれています。

そつのないことを最優先する、

抑揚と面白みの両方に欠けるしゃべり方です。

また、印象的な話し方をする政治家は、

安倍元首相の「改憲論」や、

小泉純一郎氏の「自民党をぶっ壊す」という

決め言葉があります。

方言で人を引きつけるという方法もあります。

橋本龍太郎首相の下で、官房長官を務めた村岡兼造氏は、

菅首相と同じ秋田出身のため、秋田弁交じりの素朴な語り口で

親しまれました。

渡辺美智雄氏は地元・栃木のなまりをたっぷり盛り込んだ

「ミッチー節」で有名です。

批判を浴びることも多かったですが、人なつこい抑揚が印象的な、

歯に衣を着せない語り口は、庶民的なイメージを呼び込むうえで

効果を上げました。

声出しのオリジナリティーという点では、

田中角栄氏も忘れられません。

しゃがれただみ声と新潟の雰囲気がない交ぜになったような

「角栄節」は「まあそのー」といえば、

田中角栄氏を思い出す特徴的な語り口です。

関西出身者は方言を隠さない人が珍しくなく、

大阪弁を「売り物」にする人も多いです。

普段標準語を話す北川景子さんや藤原紀香さんが、

時折大阪弁を話すと、引きつけられる人も多いでしょう。

私は、普段はできるだけ標準語で話すようにしているのですが、

研修などで気合いを入れるときや、演習で実演をするときには、

関西弁で話します。

なまりを持つのに標準語を使うと、情感が乏しくなったり、

キャラクターがみえにくくなったりもするため、

あえて演習時には関西弁で話すのです。

宮崎県知事を務めた東国原英夫氏は、

うまく方言を使っていました。

2007年には「(宮崎を)どげんかせんといかん」の

流行語を生みました。

菅首相のことばに物足りなさを感じるのは、

自己開示の少ないことが理由の一つでしょう。

たとえば、時には失敗談やドジ話が欲しいものです。

そのことで、国民との距離感が近くなるでしょう。

これらのことは、現場のリーダーにも同じことがいえます。

肉声や私見を盛り込まず、あたりさわりのない「情報共有」や

「事務連絡」に徹していると、リーダーとしての存在感が

薄れてしまいます。

弱みやミスをあえて開示することで、

メンバーの緊張感を解く効果があります。

現場リーダーは、時には方言も交えて、自分の失敗談を語り、

メンバーとの距離を詰めることで、

よりリーダーシップを高めることができます。

ぜひ試してみてください。

(梶原しげる著「しゃべりテク」を一部参考にしました。

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【編集後記】
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本日より、オンライン新入社員研修を

100名近い受講生とともに行っています。

北は北海道から南は鹿児島まで、

全国から参集されています。

オンラインならではの特徴を活かして、

1日でも早く現場に慣れるよう、

2ヶ月間研修を実施します。

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