なぜ大人になると1年が早くすぎるのか【がんばれ建設1765】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年5月18日
NO1765
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今日の一言
「「新しいこと」に挑戦する人」
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「もう5月になった」
と感じる人がいることでしょう。
年を重ねるにつれ、若いときに比べて、
経つ時間が早く感じれたりしていませんか。
子供のころは、1年、1年がとても長く、
中学1年生と2年生とは、まったく別物でした。
しかし、今や、あっという間に5年くらいすぎてしまう
間隔があることでしょう。
なぜ、時間の感覚は、どうしてこれほど急激に変わって
いくのでしょうか。
神経学的にいうと、なにか新しいことに遭遇するたびに、
脳はその情報をできるだけ記録しようとします。
しかし、くり返すにつれて、その「新たな体験」も古くなり、
脳はエネルギーを使わなくても、よいようになります。
なぜなら、もうやり方がわかっているからです。
鍵は「目新しさ」にあるということになります。
新たな刺激を受けることで、脳に「新たな体験」に
関する詳細な情報が保存されるからです。
当然ながら、われわれが「はじめて」を多く体験する
のは若いころです。
そして、それが脳に刻まれ、記憶として残り続けます。
はじめてキスをした日。初めて自転車に乗った日。
それに、はじめてアルコール類を飲んだ日。
新入社員は今、初めての体験をたくさん積んでいます。
はじめて現場。
はじめての朝礼。
はじめてのお給料。
まったく新たな体験をするのは、若いころの方が多いと言えるでしょう。
「主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、
年長者にはより短く感じられる」という心理学的要因もあります。
1歳の赤ちゃんからすると、1年間という時間の長さは
年齢と比較すると1/1=100%になります。
一方で50歳の大人からすると、1年間という時間の長さは、
自分の生きてきた年齢と比較すると、たったの1/50=2%にすぎません。
逆に言えば、いくつになっても新しいことに取りくみつづけ、
脳に刺激を与えればいいのです。
まったく新しい体験をすると、それが強く意識に残り、
時間が再びゆっくり経つように感じられます。
新技術、新工法を活用する。
ICT技術を用いて施工してみる。
建設業は、常に新たな工事を施工するので、他の仕事に比べて、
刺激の多い仕事だと言えます。
担当したそれぞれの工事のことは,明確に覚えているものです。
人は、「新しいこと」をしなくなったとき、
時間が早く経ってしまい、老いてしまいます。
いくつになっても、「新しいこと」に挑戦する人でありたいものです。
『いきなりサイエンス』ミッチェル・モフィット&
グレッグ・ブラウン著(文響社)を一部参考にしました。
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【編集後記】
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週末のセミナーで
オリヒメロボットを試してみました。
講師の声がよく聞こえるし、
グループディスカッションもうまくできます。
なにより、自分で見たいところを、
首を動かして見ることができる、
というのはZOOM等と比べると大きな違いです。
これから活躍しそうです。
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