社員の「幸せ感」が高い会社は利益率が高い 【がんばれ建設1770】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年5月25日
NO1770
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今日の一言
「コミュニケーションは組織を超えよ」
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どうせ仕事をするのなら、幸せを感じながらしたいものです。
では「仕事がうまくいくと幸せになる」と考えるのか、
「幸せだから、仕事がうまくいく」と考えるのか。
研究によると、主観的に幸せな人(幸せだと感じている人)は、
仕事のパフォーマンスが高いのです。
具体的には、営業の生産性は30%程度高く、創造性では3倍も高い。
さらに、同じく幸せな人は、健康で長寿で、結婚の成功率も高く、
離職もしにくい。
そして、幸せな人が多い会社は、そうでない会社よりも、
1株あたりの利益が18%も高い。
このようなエビデンスに基づく知見が続々と得られたのです。
では、なぜ、幸せだと生産性が高まるのでしょうか。
実験にて、「ムードが低下している」と答えた人が、
それから数時間の間に増やしたのは、スポーツや散歩などの
気晴らしになるような活動でした。
ところが、「いいムードです」と答えた人が、
それから数時間のうちに増やした行動は、面白くなくても、
やらなければいけない活動を増やしたのです。
しんどくても、面倒くさくても、やらなければいけないことを、
より多く行うようになっていたのです。
建設現場の仕事は、うまくいかないときの改善策を考えたり、
クレーム対応で頭を下げたり、新技術、新工法に挑戦することが
多くあります。
これらがうまくいくと、工事もうまく進みます。
これらの面倒くさい仕事に取り組むエネルギーが「幸せ感」なのです。
逆に「幸せ感」が低いと、しんどくて面倒なことは、
先送りされてしまいます。
では、どうすれば、「幸せ感」が増すのでしょうか。
一般に、コミュニケーションが多いと幸せ感が増すと
考えられています。
ところが、実験によると、「コミュニケーションが多ければ
よい組織になるわけではない」ということがわかりました。
「幸せ感」が多い組織は、コミュニケーションの量ではなく、
その均等性が高いことがわかりました。
つまり、幸せな組織では、人と人とのつながりが、
組織内で均等に近く、フラットにいろいろなところが
つながりあっているのです。
逆にいうと、幸せでない組織では、特定の人につながりが
集中していました。
多くの場合、その特定の人とは上司です。
上司と長く付き合っていると、「そんなことも知らないのか」、
「それくらい自分で考えろよ」と言われてしまい、
ストレスを感じてしまいます。
必要なコミュニケーションとは「組織図を越える」ことです。
例えば、同じ現場の上司だけでなく、年齢の近い仲間や異性、
他部署の方、さらには他社の方、そして友人、知人との
コミュニケーションが日頃から多くあれば「幸せ感」を感じます。
組織が社員の「幸せ感」を増すためには、多様な人との
コミュニケーションが取れる場を作ることが欠かせません。
他部署の方とのつながり、異業種交流会、スポーツなどです。
建設会社の現場にて働いていると、どうしても家と現場の
往復になってしまいがちです。
そんな時こそ、現場から離れて、人に会うことを増やすべきでしょう。
『予測不能の時代: データが明かす新たな生き方、
企業、そして幸せ』矢野 和男著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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昨日「オリヒメロボット」の実験を
セミナーにて行いました。
遠方からのオンラインでのセミナー参加者でも
実際にその場にいるような間隔で
受講することができました。
今後のオンラインセミナーにて活用いたします。
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