住民対応を強化すると現場は儲かる【がんばれ建設1773】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年5月28日
NO1773
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今日の一言
「苦情をなくし紹介を増やす」
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工事を施工していると、少なからず近隣住民に迷惑を
かけてしまいます。
騒音、振動
粉じん
交通障害
などです。
一度近隣住民との関係が崩れてしまうと、工事の中止対策費として
コストアップ、賠償金、工事終了後の経過観察(水質、土壌計測等)
などの負担が発生してしまいます。
一方、近隣住民対策をうまく実施することで、
苦情をなくすどころか、新たな工事を受注する
施工管理技術者がいます。
今回は、どのようなことをすることで、住民の信頼を得ることが
できるかをご紹介します。
住民との協議
・住民に対するアンケートを実施する
(親しくなると苦情が言いにくくなるのでアンケートが有効)
・ガードマン、誘導員が散歩している人への声掛け、
「ご迷惑おかけしています」の声掛けし、さらに地元の意見を聞く
地域からの評価
・工事用車両の駐車方法に注意する
・工事用車両の内外を美しく保つ
・地元との調整、地域住民、通行者への周知
騒音、振動、粉じん、車対策
・車両の識別、速度抑制マウントの設置、
天候に関係なく、タイヤ洗浄を実施する
・職長が大声で指示を出さなくてもいいように、
作業手順をこまめに確認する
・騒音の発生しない資材を使用する(金属製→木製)
・騒音計、振動計を設置し数値が見えるようにする
・意見箱を設置する
・早朝、深夜に工事用車両を現場近くに駐車しない
(資材運搬車,ローリー車などによる騒音被害)
周辺環境、広報誌、見学会、清掃、イベント参加
・住民から現場内が見えるように、現場内の見える化を実施する
(仮囲いを透明にするなど)
・仮囲いに工程表、工事写真、当日の作業内容などを貼り出す
・無機質な現場から、プランターを置くなど緑ある現場にし、
終了後寄贈する
・ホームページに工事の進ちょく状況をアップして、
誰でも見られるようにする(ワードプレスの活用)
コミュニケーション
・現場内5Sの徹底、公園のトイレ掃除、周辺の清掃、
雑草除去をする
・1回/月の住民との会合を実施する
・地元のボスと仲良くする
・地域、学区の地域清掃(日曜日)、資源回収、祭りに協力する
・近隣の方々の井戸端会議に参加する
・近隣の方への「新聞」(月刊)、「お知らせ用紙」の作成
(ふりがなをつけるとよい)
・区長に「新聞」を回覧してもらう
・端材(例えば人工芝)を地元に提供する
・近隣の商店で買い物したり、近隣のレストランで食事をする
通常行う近隣対策に、一手間加えていることがわかります。
ぜひ、今日からやってみてください。
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【編集後記】
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シニアサッカーリーグ戦は、
コロナ禍で日程延期になってしまいました。
暑くなってから、いきなりプレーすると
熱中症というリスクがあるため、
有志で集まり距離をとりながら、練習をしています。
昨日、マスクをして持久走をしていた小学生が
亡くなるという事故が起きたようです。
複合リスクに備えないといけませんね。
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