社長ブログ

パワハラ、モラハラをしてしまう人の脳はどうなっているのか【がんばれ建設1776】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年6月2日
NO1776

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今日の一言
「認知的脆弱性」
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東京オリンピック開催について、賛成、反対などの立場から

意見を表明することをよく見かけるようになりました。

しかし、競泳の池江璃花子選手のツイッターに、

池江選手に出場の辞退を要求したり、誹謗したりする

コメントが寄せられたとのニュースには心が痛みました。

さらには、SNSでの誹謗中傷にて自ら命を絶ったという

痛ましいこともおきています。

このような振る舞いを、脳科学者の茂木健一郎さんは、

人の「認知的脆弱性」の表れと言っています。。

人間は部分だけを見てしまったり、主観的印象を客観的な事実と

勘違いしてしまったり、組織や社会がどのように動いているかという

理解が欠けていたりなど、さまざまな理由で「認知的脆弱性」に

陥るそうです。

人間の脳は完璧ではありません。

人間の認知が脆弱であることをしっかりと知り、

発言をする前に、いったん考えることが必要なのでしょう。

五輪を開催すべきかどうかという問題と、

池江選手はそれに対してどんな役割を担っているのかを、

少し考えれば、わかることです。

「五輪批判を池江選手に向けてしまう人たち」は、

ふだんの生活や仕事でも、「認知的脆弱性」ゆえに、

相手に自分の感情をぶつけている可能性が高いです。

さて、部下に「何度言ったらわかるんだ」

「間違えているだろう。ばかやろう」

などと頻繁にいう人は、「認知的脆弱性」が強いかもしれません。

相手は、まだ建設業界に入って日が浅いこと、

もしくは、自分の説明が不十分であったかもしれないと考えると、

厳しい言い方をしても仕方がないことがわかるでしょう。

納期が遅れた資材メーカーに電話をして、電話に出た事務の女性に

「資材が届かないぞ。どうなっているんだ」

とわめきちらすことも「認知的脆弱性」ゆえの発言でしょう。

事務の女性にどなっても仕方ないこと、自分が事前に確認の電話を

入れておけばこのようなことにならなかったことに気づくべきです。

パワハラ、モラハラはこの「認知的脆弱性」が原因で起きている

場合があることをまずは上司、先輩と呼ばれる人は認識すべきです。

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【編集後記】
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「認知的脆弱性」のことを書きましたが、

自分自身、反省すべきことがたくさんあります。

まずは、私自身の脳が脆弱であることを認識して

対応しなければなりませんね。

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