部下のやる気が上がる上司の問いかけ術とは【がんばれ建設1781】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年6月10日
NO1781
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今日の一言
「視野を拡げる」
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新入社員が入社して2ヶ月あまりです。
そろそろ仕事に慣れてきた頃かもしれません。
そんなときこそ、個人面談をして不安を取り除き、
永く活躍する人材に成長してもらいたいものです。
これは、入社5年以内の若手社員も同様で、上司や先輩が
よく話しを聴いてあげることが重要です。
では、どのように話しを聴くのがよいでしょうか。
質問の3段階
1)「はい、いいえ」で応えられる質問
「最近健康によいことしていますか」
まずは、このように「はい、いいえ」で答えられる質問がよいです。
例えば「朝ウォーキングしています」と答えるでしょう。
2)「いつ、どこ、だれ」
次に「いつ、どこ、だれ」の質問をします。
「いつ行っているのですか」
「どこで行っているのですか」
「だれと行っているのですか」
この問は答えやすいことが特徴です。
3)「なぜ、なに、どのようにして」
「なぜ行っているのですか」
「なにを行っているのですか」
「どのようにして行っているのですか」
これは深掘りする時に実施する問いかけです。
この質問をすることで、より深い話しをすることができます。
視点を変える4つの問いかけ
上司がうまく問いかけることで、部下の視野を拡げることができます。
若手はどうしても視野が狭くなりがちです。
すると、仕事が嫌になったり、辞めたくなってしまうのです。
(1)掘り下げる問い
より掘り下げる問いかけをします。
例:「先日現場で作業員がけがをしたのは、どんなどんな理由があったのだと思う?」
(2)視点を上げる問い
現在の自分より高い視点から、考えることができる問いかけをします。
例:「もしも君が現場代理人だったら、工期を守るためにどうしたらいいと思う?」
(3)視点の主体を移すための問い
立場を入れ替え、周り・相手の視点で考えることができる問いかけをします。
例:「昨日の近隣住民への工事説明について、住民の方々はどのように受け止めたかな?」
(4)時間軸で視点を変えるための問い
将来から今の自分を見てみる問いかけをします。
例:「5年後にどんな建設技術者になりたいと思いますか?
そして、そのためには今何をするべきだろう?」
うまく問いかけしてあげることで、部下の視野が変わり、
やる気が上がり、落ちついて仕事ができるようになります。
ぜひ試してみてください。
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【編集後記】
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昨日はハイブリッド式で研修を行いました。
ハイブリッド式とは、会場に来ていただく受講生と
オンラインで参加される受講生と一緒に研修を行うことです。
両方に目を配る必要があるので、
講師としては慣れるまでたいへんですが、
安全に安心して受講していただけてよかったです。
今週土曜日にも、ハイブリッド式にて、
効果的な研修を行います。
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