幹部が学ぶと建設会社が成長する理由とは【がんばれ建設1782】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年6月11日
NO1782
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今日の一言
「越境学習をしよう」
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「越境学習」という言葉があります。
これは、自分がホームだと思う場所と、
自分がアウェイだと思う場所の境界を越えることで、
その境界を行ったり来たりすること、と定義しています。
社外の勉強会や異業種交流会に参加する
建設技術者が、建設以外の技術の勉強をする
技術者が、建設業経理士、宅地建物取引士等の資格を取得する
などのようです。
ホームなら社内用語なども通じるし、あうんの呼吸も期待できて楽ですが、
反面、“わかったつもり”に陥りやすいという欠点があります。
そんな固定観念の枠を取り払うためには、
アウェイに意識的に足を踏み入れることが大事です。
厚生労働省の「能力開発基本調査」(平成30年度)によると、
調査の年に「自己啓発を行った」と回答した人は、
労働者全体では35.1%、正社員の場合は44.6%です。
日本人の半分以上の人たちが、メディアを利用したり、
読書をしたりすることも含め、
1年間に1分たりとも、「勉強」していないのです。
私の肌間隔では、1ヶ月に1冊以上の読書をしない人の割合は、
建設業では80%程度ではないでしょうか。
最近、日本は圧倒的に学ばない国などと言われることもありますが、
その理由は、このような自己啓発への姿勢にも、
よく表れていると言わざるを得ません。
建設業界では、勉強というと資格試験の受験勉強が
それに当たるように言われますが、
受験勉強は、はっきり言って面白くもなんともないです。
大人の学びは、自分で課題を設定して、
それに自ら取り組んでいくことです。
好奇心を持って、いろんなことに首を突っ込むことこそが学び直しです。
そういう意味では、学びの機会になりそうなことに誘われたら、
とりあえず乗ってみるという姿勢が重要だと思います。
建設会社でいうと、経営者、経営幹部、そして部課長を含めた、
幹部社員が誰よりも学ぶ必要があると思います。
幹部が読書家でないのに、社員に本を読めと言えないでしょう。
幹部自ら、外部の勉強会に顔を出し、
時には社員を連れていってあげるようにしてこそ、会社が成長します。
『なぜ、学ぶ習慣のある人は強いのか?』石山恒貴著
(日本経済新聞出版)を一部参考にしました。
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【編集後記】
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昨日は朝、サッカーの早朝練習をしました。
早朝とはいえ、太陽が照りつけ、人工芝のグランド
でしたので足が焼けるようでした。
しかし気持ちよく体を動かすことができ、その後の
オンライン研修ではいつもよりパフォーマンスが
良かったように思います。
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