建設業の倒産数は飲食業に次いで2位【がんばれ建設1783】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年6月14日
NO1783
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今日の一言
「事業構造の革新」
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帝国データバンクが21年5月31日に発表した、
「新型コロナウイルス関連倒産動向調査」によると、
最初のコロナ倒産が確認された20年2月以降、
累計件数は1500件を超えました。
業種別では、次のようです。
1位「飲食店」254件
2位「建設・工事業」148件
3位「ホテル・旅館」89件
4位「アパレル小売り」76件
飲食、ホテル、アパレルは大方の予想どおりかもしれませんが、
「建設・工事業」はホテルやアパレルより、倒産が多いことに驚きました。
建設・工事業のコロナ倒産の大半を占めているものが、
内装工事や電気工事を手掛ける中小・零細規模の建設会社です。
店舗や施設の定期的な新設・改修需要を見込める飲食店やホテル・旅館、
アパレル小売りの業績不振に伴い、連動して経営が悪化しています。
飲食店は流行廃りの波が大きいため、
頻繁に新設工事や改修工事が行われてきました。
また、店舗改修には独特なノウハウが必要で、
専業で店舗改修をしている建設会社は多いです。
それがコロナ禍の影響で一気に工事量が減ってしまい、
倒産につながっているようです。
一方、公共工事の特に土木分野は堅調に発注されており、
人手不足感が依然強い状況です。
土木と建築で好不況の差が大きくなっているため、
今後、人材の流動化を進める必要があるように思います。
多くの職種の仕事ができる多能工化の推進も
一層必要になってくるでしょう。
アフターコロナに向けて、事業構造の革新を進めていく
必要に迫られています。
日経クロステック/日経コンストラクション
谷川 博著2021.06.02の記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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ずいぶん蒸し暑くなってきました。
雨の後に晴れると湿度があがりますね。
6月が熱中症に対してもっとも危険だと言われています。
マスクによって体に熱がこもることもあるようですの
で、くれぐれもご注意ください。
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