社長ブログ

幹部社員が部下のやる気を引き出す「ひと言」とは 【がんばれ建設1790】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年6月23日
NO1790

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今日の一言
「やる気を引き出す4つの型」
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幹部社員が発揮すべきリーダーシップの方法は、

その相手によって変える必要があります。

そのことで、部下は一層成長し、

会社の業績を底上げすることができるでしょう。

新人向けの「指示命令型」

新人を対象とする場合、「指示命令型」のリーダーシップを使うべきでしょう。

具体的な指示を行い、直接的なサポートはあまり行わない点が特徴です。

例えば、手順書の作成を依頼する場合

「この手順書見本を使って、足場工事の手順書を作成してくれるかな」

また長期間ではなく、短期間で完了できる仕事を与え、

自分でやりきる経験をしてもらうことで、部下の成長を促します。

この際、部下が困っていたらすぐにアドバイスし、

うまくできたらすぐにほめることが重要です。

若手社員向けの「コーチ型」

やる気はあるものの、まだ経験不足である若手技術者には、

「コーチ型」のリーダーシップを用いましょう。

密にコミュニケーションをとり、

業務の意義や目的をしっかりと伝えることで、やる気と自信を引き出します。

「この作業の手順書を作成してください。

 手順書の目的は、安全にかつ品質の高い構造物を作ることだよ。」

新人と同様に、部下の様子をよく見て、

注意したり、ほめたりすることは重要です。

仕事に対する責任感を芽生えさせ、

いずれは、若手技術者自身に、

リーダーシップを発揮してもらえるよう、促しましょう。

現場代理人向けの「支援・サポート型」

業務経験があり、いくつかの現場を担当してきたものの、

いざというときにミスをしたり、判断できなくなるような現場代理人には、

「支援・サポート型」のリーダーシップがよいでしょう。

「発注者との関係がうまくいっていない」

「近隣住民からのクレームが起きた」

「協力会社との金額交渉が不調になった」

「予算や工程が守れない」

などと、現場で問題が発生したときに、業務そのものの実施方法ではなく、

問題解決のポイントや意思決定の判断基準などを伝えます。

「まずは相手の話をよく聴くことが重要」

「近隣住民と信頼関係を築こう」

「協力会社を呼び付けるだけでなく、事務所を訪問してみたらどうだ」

その結果、うまく進んだら賞賛や承認によって、現場代理人をサポートしましょう。

ベテラン向けの「委任型」

自分より年長の部下に対して、リーダーシップを発揮する場面もあるでしょう。

ベテラン社員向けには、「委任型」のリーダーシップを用います。

委任型では、仕事のやり方や内容はもちろんのこと、

課題解決の方法や基準も、すべて本人の判断に任せましょう。

リーダーが行うことは、問題提起です。

「この工事では、墜落災害に加えて、飛来落下のリスクがあるのではないですか」

「杭打ち時に転石が出現するリスクはありませんか」

その結果、どのような対策を立案するのかは、

ベテラン社員に任せてもよいでしょう。

ただし、結果の報告をきちんとしてもらう必要があります。

委任と放任と違うからです。

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【編集後記】
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本日はオンラインで、

ハラスメント研修を開催します。

建設業界からハラスメントを撲滅できるよう、

私自身もしっかり学びます。

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