現場で運が良い人は、どんなことをしているのか【がんばれ建設1789】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年6月22日
NO1789
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今日の一言
「虫の知らせを感じる」
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セミナーにて「成果を出す現場代理人の資質は何でしょうか」と
問いかけをすると、必ずある回答の一つに「運がよいこと」があります。
自然を相手に行う工事においては、確かに運がよいことは重要です。
ではどうすれば、運がよくなるのでしょうか。
リチャード・ワイズマンが書いた『運のいい人の法則』には、
次の4つが書かれています。
1. チャンスを最大限に広げる
2. 虫の知らせを聞き逃さない
3. 幸運を期待する
4. 不運を幸運に変える
1)「チャンスを最大限に広げる」
いろんな人に話しかけて交流のチャンスを広げるということです。
例えば、現場の近隣住民に「おはようございます」というだけでなく、
「庭のお花、きれいに咲きましたね」などという。
すると、近隣住民との関係性が深まり、
本来なら苦情につながるような騒音や振動でも、
問題が起きないということになります。
だから、なるべくたくさんの人と会ったり話したりして、
チャンスを拡げるようにしましょう。
2)「虫の知らせを聞き逃さない」
これは、第六感と呼ばれるものです。
いわゆる予感や直感と言われるもので、この工法を選択をすると
失敗しそうだとか、妙に心がザワつく、
といった思いや感情で悪いことを察知するのです。
理論的に考えるだけでなく、感性や虫の知らせに対して敏感になって、
重視したほうがいいのです。
3)「幸運を期待する」
これは「なんとかなる」と考えることです。
厚いコンクリートを打設するとクラックが発生するのではないだろうか(品質)
資材の単価が上がるのではないだろうか(原価)
杭を打設すると玉石に当たるのではないだろうか(工程)
事故が起こるのではないだろうか(安全)
河川にコンクリート排水が流入して魚が浮くのではないだろうか(環境)
このようなリスクを予め考えて、必要な対策を打つことは重要なことです。
しかし、やるだけやったらあとは「なんとかなる」と考えることで、
「運」を引き寄せられます。
そして、いいことが起きるかどうかわからないけど、
起きることを期待しましょう。
4)「不幸を幸運に変える」
とはいえ、やはりうまくいかないこともあることでしょう。
人は、運の良し悪しにかかわらず、不幸が平等にやってくるものです。
ただ、運が悪い人は悪いほうにのめり込んで、
不幸を引きずってしまうのに対して、
運がいい人は、不幸をバネにして、幸運のほうに向かっていく
土台にする力を持っています。
例えば、シールド工事で大失敗をしたことで、
シールドの専門家になった人がいます。
事故を起こしたことで、安全コンサルタントになった人も知っています。
自分のことで恐縮ですが、大学時代サッカー部でがんばっていたのですが、
けがをしたこともあり、最後までレギュラーになれませんでした。
とても悔しかったのですが、そのおかげで、日の当たらないところにいる人の
気持ちを理解することができるようになったと感じています。
そして、そのせいで今があると思っています。
いわば、不幸が起きることによってより幸運になる、
というサイクルがあるのです。
不幸が起きてもそれにどっぷりつからずに、
目を凝らせば、必ず次の幸福の種を見つけられるものです。
『勝間式ネオ・ライフハック100』勝間和代著
(KADOKAWA)を一部参考にしました。
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【編集後記】
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今週も先週に引き続き、今日から4日間連続して、
オンラインセミナーを開催します。
カメラの向こう側にいる方々が
よい時間を過ごせることができるよう、がんばります。
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