熱海土石流は日本中で起きる可能性がある【がんばれ建設1798】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年7月6日
NO1798
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今日の一言
「盛土の総点検が必要」
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静岡県熱海市の伊豆山地区で、2021年7月3日午前10時半ごろ、
大雨の影響で大規模な土石流が発生しました。
多くの方の無事が一刻も早く確認できること、祈っております。
JR熱海駅から北に約1.5km離れている逢初川沿いで、
土砂が海に向かって2kmほど流れ落ちました。
土石流の起点について静岡県は4日、逢初川の河口から
上流2kmほどの地点だと発表しました。
該当地点は、盛土した人工開発斜面の可能性が高いといいます。
崩落した斜面の一部から地下水が流れ出ていました。
静岡地方気象台によると、静岡県で雨が降り始めたのは6月30日午後6時ごろ。
断続的に雨が降り続き、降り始めから7月3日午前5時までの降水量は、
複数箇所で400mmを超えていました。
これは、平年の7月の1か月の雨量を上回ります。
土石流が発生した場所から8kmほど離れた同市網代の観測地点では、
3日朝から雨が強まりました。
3日午前6時以降は、1時間に10~20mm程度の雨が観測されていました。
土石流が発生した午前10時ごろの雨量は、1日~3日までで最も強いものでした。
ただ、1時間の雨量は27mmで、50mm以上の非常に激しい雨は降っていませんでした。
谷を埋める盛土は、盛土のり面の円弧滑り、地山と盛土体の縁が切れることによる
大規模滑りの危険性が高いです。
そのため、表土剥ぎ取り、段切り施工、適切な転圧機械による適切な転圧が欠かせません。
さらに、盛土内に間隙水圧が発生しないように、排水設備が機能していることが必要です。
ダムでは、硬い岩盤が出るまで表土を掘削し、その上にコンクリートや盛土をしますが、
多くの造成地では、そこまでの表土剥ぎ取りをしていません。
今回のような事象が発生したことを踏まえると、リアルタイムの盛土変位測定が必要です。
そして、微少な盛土変形であっても早期に把握し、
抑止杭の打設などの対策を実施しなければなりません。
ゴルフ場、宅地造成、太陽光・風力発電所等の造成地では、
改めての盛土点検が必要です。
日経クロステック/日経コンストラクション
2021.07.05奥山 晃平著の記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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本日より、新人研修を実施します。
入社して3ヶ月たって、
疑問に感じていることなどを
解決する機会になるよう、がんばります。
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