大学文系卒を施工管理技術者として活躍させる方法とは【がんばれ建設1804】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年7月14日
NO1804
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今日の一言
「施工管理の魅力を伝える」
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NewsPicksが2020年9月、東京大学新聞と共同で、
「東大生キャリア意識調査」を実施し、
「企業を選ぶ時に最も重視するポイントはなんですか」と聞いたところ、
「自分のやりたい仕事であること」と答えた人が
6割以上とダントツ1位の結果となったそうです。
また、日本生産性本部が、2019年に入社する新入社員1792人を対象に
「働くことの意義」を調査したところ、「会社を選ぶ上で、もっとも重視した要因」の
1位は「自分の能力、個性が生かせるから」(29.6%)
2位は「仕事が面白いから」(18.4%)
3位は「技術が覚えられるから」(13.1%)
となっています。
一方、「会社の将来性」を就職、転職の最重要条件としている人の数は10%を下回っています。
つまり、若い人の思考からは会社に依存をする傾向が減少し、
反対に、自らの技能や能力を生かす「職業」への適性に関心が向いていることがわかります。
ハタ コンサルタント株式会社が2021年4月に開催した新入社員研修では、
全受講者の約半数が、建築、土木系の学科を卒業していない人でした。
大学の文系学部や高校の普通科を卒業した方が、
建設物づくりに興味をもって建設業に入職したのです。
そのような学生を採用した会社は、採用活動の中で会社の説明よりも、
「施工管理」の仕事について詳しく説明されています。
物づくりの楽しさ
建築土木の学校を出ていなくても施工管理技士資格を取得すれば一人前になれること
顧客や協力会社とのコミュニケーション能力が重要なこと
学生達は、そんな説明を受けることで、
「自分のコミュニケーション力が活かせそう」
「物づくりが楽しそう」
「資格取得支援をしてくれる」
と感じて入社を決めたようです。
一方、昨今の学生や新入社員は、日本の企業が長きにわたり死守してきた
「終身雇用(終身にわたり、雇い続けるのを保証すること)」にさほど期待していません。
「ずっと同じ会社に勤務したいか」と聞いたところ、
6割以上の学生が「したくない」と回答しました。
会社側からすると、このような学生でも長く働きたいと思える会社にすることが重要です。
『未来が描ける仕事図鑑』(NewsPicks)を一部参考にしました。
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【編集後記】
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いよいよ来週からオリンピック。
賛否様々なようですが、
個人的にはとても楽しみにしています。
とりわけ、サッカーにて、
ぜひメダルを取って欲しいと願っています。
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