iPhoneを用いて3次元測量すると高価な機械は不要になる【がんばれ建設1810】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年7月22日
NO1810
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今日の一言
「中小工事でもICT活用」
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ICT施工の推進が叫ばれていますが、
中小建設会社への普及は遅れています。
国土交通省直轄の一般土木工事C、D等級で
ICT施工を経験した企業は5割程度です。
中小建設業は、導入コストがかかったり、
ICT能力を持つ人材がいない等の理由で、
なかなか進んでいません。
また、中小建設業が請け負う工事は、小規模であるため、
マシンコントロール建設機械(自動で稼働する建機)を導入しても、
施工量が少ないため、機械の稼働率が低いのです。
そのため、コストが割高になるケースがあります。
都市部や市街地では規制があり、ドローンによる測量が困難なことが多いです。
また、3Dレーザースキャナーによる測量を行う場合も障害物が多く、
補正作業が必要になります。
そのため必ずしも、効率的な業務にならないという問題があります。
一方、このところの技術開発で、
小型建機のマシンガイダンス技術が市場投入されています。
また、「iphone12」に搭載されたLiDARスキャナで、
3次元測量の実施が可能になりました。
「LiDAR」とは、「Light Detection and Ranging」(光検出と測距)を略したものです。
レーザー光を利用して離れた物体の距離を測る仕組みです。
iPhone12を用いた3次元測量アプリには、
「OPTiM Geo Scan」のようなものがあります。
https://www.optim.co.jp/construction/optim-geo-scan/
国土交通省は、中小建設業へのICT施工の普及拡大に向け、
工事の規模や内容に応じて活用可能なICT機器を明確化します。
小規模な現場に対応したICT建設機械や、
多くの人が所有しているスマートフォンなど汎用品を使って、
安価で誰でも利用できるICT技術を整理する予定です。
今後、ますます中小規模工事現場でもICTを活用することができそうです。
最新情報に注目する必要があります。
建設通信新聞7月16日記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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