社長ブログ

若手社員に「根回し」の重要性を教えるとなぜ伸びるのか?【がんばれ建設1811】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年7月28日
NO1811

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今日の一言
「独創は模倣から始まる」
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若手社員が早期に辞めてしまう、なかなか成長しない

という悩みをよく聞きます。

では、どうすれば若手社員が早期に成長し、

そのことで仕事がおもしろくなり、定着するのかを考えてみましょう。

若手社員の悩みの一つに、施工方法を提案してもなかなか採用してもらえない、

ということがあります。

では、どうすれば若手の考えた施工提案を上司に採用してもらえるのでしょうか。

まずは過去の提案書、施工計画書を見ることです。

「独創は模倣から始まる」

の言葉のとおり、自分では独創的だと思っていても、

評価する側が奇異に感じてしまうと採用されません。

厳しい審査を通過する提案書、施工計画書はどんな構成で作られているのか、

自分の提案書、施工計画書とは何が違うのかを洗い出します。

先に提案書、施工計画書の「成功例」を押さえてしまうわけです。

次に根回しです。

事前に決裁者である現場所長や工事部長に根回しするのです。

根回しの語感は、決して良くありませんが、

ミーティングを円滑に進めるための重要なステップととらえてください。

根回しの効果は6つあります。

1)前提情報の共有

2)論点の洗い出し

3)初歩的な質問に対する回答

4)思考の整理

5)合意形成

6)対処可能な反論をつぶせる

施工検討会で使用する資料をあらかじめ決裁者である部長に見せて

意見を求めたり、企画の懸念点を聞いたりします。

検討会本番は、事前の根回しで部長から指摘してもらった反対意見や

不安材料についての回答を準備して会議に臨みましょう。

その場で計画の弱点を突かれて慌てるよりも、

説得力は高まり、話し合いが行き詰まることなく、

議論を次のステップに進めることができます。

「段取り8分」のことばどおり、根回しを含めた事前の準備の重要性は、

全体の80%を占めるのです。

若手社員には、「独創は模倣から始まる」「根回し」の重要性をよく伝えて、

成長スピードを高めてあげてください。

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【編集後記】
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今週は1週間ずっと

オンラインセミナー講師をしているため、

スタジオにこもっています。

全国の建設技術者に熱意を伝えるため、

きょうも、がんばります。

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