KY活動のマンネリ化を防止するための方法はこれだ【がんばれ建設1814】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年8月2日
NO1814
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今日の一言
「過去の事故事例をまとめよう」
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朝礼で協力会社が行う危険予知活動は、
いつも同じような内容で変わり映えしない。
どうすれば、その日の作業にあった危険予知活動ができるだろうか。
そんな悩みを持つ方のための、システムが開発されました。
三井住友建設はAI(人工知能)を使った安全注意喚起システムを開発しました。
朝礼時の危険予知活動で試行しています。
タブレットやパソコンでシステムにアクセスし、
その日に実施する作業内容をリストから選択すると、
AIが過去の災害事例から、その作業に関連したものを表示します。
まず、リストの中から職種や作業内容、使用する機械を選択します。
続いて、「雨が降っている」「高所作業あり」など、
その日の作業の特徴を自由に打ち込みます。
すると、AIが過去に発生した災害データを分析し、
3秒程度で20件ほどの事例を表示すします。
同じ作業を継続する場合、
危険予知活動で一度使った事例は一定期間表示しません。
この機能によって様々な災害事例を確認しやすくなり、
“マンネリ化”防止につながります。
リストには、職種でとび工、鉄筋工など163職種、作業
内容で鉄筋組立、型枠解体など273種類、使用する機械
でクレーン、丸のこなど231種類を登録済みです。
作業を担当するグループごとに、その日の作業状況に
合致する条件の災害事例を検索します。
災害事例は、同社で過去に発生した5000件ほどをデー
タベース化しました。
災害情報のうち、発生日時や支店、職種、年齢、入場
後の日数、経験年数、災害の型、負傷程度、発生状況
の概要などを登録しています。新たに発生した災害情
報は、専用フォーマットへ入力するだけで追加できま
す。
安全注意喚起システムは使う度に、AIが検索条件下に
おける単語の重要度を学習します。
AIは重要度に基づき、災害事例を分析して点数を付け
ます。
点数が高い順に状況が類似している事例だと推測して
示します。
AIを活用すると、上記のように迅速に事故事例を
抽出できます。
しかしすべての会社がそうすることはできないので、
事故事例のデータに「タグ」をつけて検索できるよう
にすることで、同様のことができるようになります。
まずは事故事例をとりまとめ、容易に検索できるよう
にすることから始めると良いでしょう。
参考ウェブサイト:https://www.smcon.co.jp/topics/2021/05311300/
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【編集後記】
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週末に建設ICTの勉強会を開催しました。
ICTアプリケーションが進化していることを知り、
とても勉強になりました。
日々最新情報を入手しなければなりませんね。
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