社長ブログ

なぜキリの悪いところで仕事を止めると残業時間が減るのか【がんばれ建設1816】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年8月4日
NO1816

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今日の一言
「ツァイガルニク効果を活用しよう」
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「社員の残業時間をなかなか減らせない」

という建設会社が多いです。

勤務時間が長くなる理由の一つに、

本人の時間の使い方の問題があります。

今日は、自分は時間の使い方がへたという方のために

2つの手法を紹介しましょう。

1)30分の法則

急いでやらないといけない仕事があるのに、

ついネットニュースを見てしまったり、

スマホゲームをしてしまうという方がいるでしょう。

そういう人は、30分だけ我慢しましょう。

その時、30分後にはスマホを触っても良いと自分に言い聞かせるのです。

すると不思議なことに、30分後には、よけいなことをせずに済むものです。

一方、面倒くさい仕事や、好きではないけれど、

やらなければならない仕事は、どうしても後回しにしがちです。

その結果、ギリギリになってやらざるを得なくなります。

その場合、そのいやな仕事を30分だけやってみるのです。

その時、30分後には止めてもよいと自分に言い聞かせるのです。

すると不思議なことに、調子よくなりどんどんいやな仕事が進むものです。

この2つを「30分の法則」といいます。

2)キリが悪いところで仕事を中断する

施工計画書の資料づくりに没頭し、キリのいいところまで終わったので、

いったん休憩することに。

ところが、お茶を飲んだり人と話したりSNSをチェックしているうちに、

作業に戻るのがだんだんおっくうになってくしまうものです。

キリのいいところで作業をやめたら、せっかくの集中もそこでプッンと切れてしまうのです。

これを解消するには、いったいどうすればいいでしょうか。

答えは、「作業をやめるときは、あえてキリの悪いところでやめる」ことです。

・施工計画書の1枚目の終わりや項目の終わりといったキリのいいところで止めるのではなく、

 文章の途中でやめてしまう

・施工管理技士の試験勉強をしている時に、問題集はキリのいいところまで解かないで、

 あえてハンパなところでやめる

 たとえば大問を終えてからやめるのではなく、

 (1)~(5) ある小問のうち(3)を解いている途中でやめてしまうという具合です。

・メールを書いている際、書き終わってから休むのではなく、書いている途中で止める

このような状態で止めてしまうと、何か気になって、すぐにまた仕事や勉強に戻れるのです。

やり切ったことよりも、達成できていないことのほうが、

より強い印象として残るという現象を、「ツァイガルニク効果」と呼びます。

テレビドラマを見ているときに、中途半端なところでCMが始まると、

ついその後も見たくなるのと同じ事です。

人は達成したことは忘れやすいけれど、中断したり未達成なものはよく覚えている

と言われています。

不完全なものが人をひきつけけ(印象に残りやすい)

そのあとが、気になってしかたがない、となります。

別れたあとに、また会いたいと思うような、余韻や余情を残す人は、

魅力的な人間であると行徳哲男先生はいっています。

時間の使い方を上手にしたいという方は、ぜひ実践してみてください。

『あなたの脳のしつけ方』中野信子著(青春文庫)を一部参考にしました。

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【編集後記】
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オリンピックにて日本選手の活躍がすばらしいです。

日本開催なので、寝不足にならないのがよいですね。

8月8日(日)が閉会式ですので、今日を含めてあと5日。

しっかりと応援します。

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