社長ブログ

30歳台で10億円工事の作業所長になる方法とは【がんばれ建設1821】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年8月18日
NO1821

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今日の一言
「この二言が必要」
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建設会社で働く限りは、10億円を超える大規模現場の

現場代理人(作業所長)になるのが一つの目標です。

私が勤務していた大手ゼネコンでは、40才が一つの目途でした。

しかも40才になると、全員が作業所長になれるわけでなく、

選ばれた人だけがその地位に就くことができます。

ではどんな人が若くして作業所長になれるのでしょうか。

「あとは任せた」と言い切れる人

大規模現場の作業所長は、多くの部下の心を掌握し

一丸となって働く雰囲気を作ることが必要です。

そのためには、部下に話しをするときに、

全体を俯瞰的にとらえていながら、それを説明する能力があることが欠かせません。

そしてその後、「あとは任せた」という。

部下は全体像をつかんだ上で、細かいことを言わず

「任せられる」と意気に感じてがんばります。

一方、細かい手法をくどくどと説明されると、窮屈になりますし、

そのうえ全体像がわからなければやる気になりません。

大規模工事になればなるほど

「あとは君に任せた」

「はい、私に任せてください」

という関係を部下との間で構築できる能力が必要です。

「要するに」とまとめられる人

つまり、「あとを任せた」を言えるためには全体を俯瞰する能力が必要なのです。

例えば、発注者や顧客、または近隣住民から細かい要望を聞くことがあります。

しかし相手は、本質を分かっておらず、

思いついたことをくどくどと話すこともよくあるのです。

それらをすべて聞き取って工事に反映されることは難しいことが多い。

そんなとき、

「今おっしゃったお話しは、要するに、○○ということですね?」

とまとめてしまう能力が重要です。

「今おっしゃったお話しは、要するに次の3点ですね。

1)騒音が気になる

2)工期を短縮して欲しい

3)現場を公開して欲しい」

「要するに」という言葉は、相手の話を聞きながら、

ちゃんと確認していることを全体に知らせ、

自分が協議を仕切る立場を取れる魔法の言葉です。

「要するに」の中身には、全体をひと言で表す言葉を入れるとよいですが、

さらに例え話とか、他の業務との関連する話もできるようになると一流です。

「学歴がなくても、若くても作業所長になる秘訣は要するに、

豊臣秀吉の下剋上のようなものですね」

のようです。

「あとは任せた」「要するに」

を意識して用いましょう。

『1%の努力』ひろゆき著を一部参考にしました。

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【編集後記】
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休み明けの研修では、どうしても受講生の気が緩みがちなので、

いかにして意識を高めるかが重要です。

今日も研修講師、がんばります。

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