バックホーの積み下ろしには「裏技」を使うな【がんばれ建設1835】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年9月8日
NO1835
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今日の一言
「気の緩みが事故の元」
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クローラータイプのバックホーを移動する際には
トラックの荷台に載せて運搬します。
その際、スロープを設置して行う必要があります。
しかし、YouTubeには、「直積みのやり方」などと
スロープを使わない方法が「裏技」として
多く投稿されています。
私も以前現場では、直積みは「危ないなあ」という気持ちと
「上手だな」という気持ちで見ていた記憶があります。
2021年6月1日、トラックの荷台からバックホーを下ろす際に
機体ごと転落し、運転していた作業員が死亡する事故が、
高松市内で発生しました。
スロープを使わず、アームを地面につけて「直積み」をしていて
操作を誤ったようです。
高松労働基準監督署は8月24日、高松市内の建設会社と社長を
労働安全衛生法違反容疑で高松地検に書類送検しました。
労働安全衛生規則では、100キログラム以上のものを
積み下ろしする場合には、安全確認などを行う作業指揮者を
配置することが定められています。
しかし今回の事故当時には、配置していなかったようです。
バックホーは2tということですから、いわゆるミニバックホーです。
「車体が小さいから大丈夫」という認識があったかもしれません。
現場では日常的に、バックホーの積み下ろし作業があることでしょう。
十分に注意したいものです。
朝日新聞9月2日の記事を一部参考にしました。
https://www.asahi.com/articles/ASP8Z3VS9P8WPTLC001.html