ちょっとしたクレームに大騒ぎする必要はあるのか【がんばれ建設1836】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年9月10日
NO1836
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今日の一言
「予兆と問題を切り分ける」
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現場では様々な問題が起きます。
クレーム、品質問題、事故等です。
さて、ある日、あなたのもとに近隣住民からクレームが
メールで届きました。
「たまたまではないか」と思いつつ、上司に報告したところ、
すぐに謝罪のメールを出し、施工方法に問題がないかを
点検するようにと指示をされました。
すると、通常業務に加えて、何が起こっているのか調査し、
解決策を検討しなければなりません。
しかし、その「問題」は本当に問題なのでしょうか。
もしかしたら、たまたま発生しただけかもしれません。
その場合、新たに加わった業務は余計な労力になってしまいます。
どうしたらこういった状況を避けられるでしょうか。
何でも大事(おおごと)にしてしまう人には、
2つの欠けた視点があります。
欠けた視点1
「何かが起こる可能性はつねにある」と考えていない
現場の状況はつねに変化していますので、何かが起こる可能性は、
つねにあると考えておく必要があります。
いつでも、問題が起こるということを想定しておくことで、
過剰に反応することを防ぐことができます。
「工事を施工している限りは、クレームはつきものだ」
と考えておれば、発生したクレームに対して、
過剰に慌てることはないでしょう。
欠けた視点2
予兆と発生していることを分けて考えられない
「何か」起こっているか(予兆)
「本当に」起こっているか(発生していること)
は分けて考える必要があります。
近隣住民が、たまたま虫の居所が悪かったから
「クレーム」をしただけなら、大きな問題ではありません。
しかし、このことがきっかけで大きな「クレーム」に
発展する可能性があるなら、本格的に対策を講ずる必要があります。
往々にして、1つの事象がすべてであるかのように受け止めて、
過剰な対応をとるということが発生します。
とくにネガティブな声の場合はその傾向が強まります。
小さな予兆であっても、大切にしなければなりません。
しかし、それが一部の意見なのか、多くの意見を代弁しているのか、
特に現場責任者は正しく判断して
過剰に騒ぎすぎないよう注意することが重要です。
『入社1年目から差がつく問題解決練習帳』
岡重文著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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ハタ コンサルタント株式会社の経営計画作成が山場を迎えました。
2022年の動向を予測し、より建設会社の皆さんのお役に立てるような
研修やコンサルティングを提供できるよう、
社員全員で考えています。