施工図チェックでミスをする人に欠けているものとは【がんばれ建設1839】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年9月15日
NO1839
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今日の一言
「空間認識能力が必要」
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建築施工管理技術者の重要な仕事に、
施工図のチェック業務があります。
チェック漏れがあると、施工図に重大な影響を
及ぼしてしまいます。
その際、チェックすべきポイントは次のとおりです。
1)躯体、設備、電気、仕上等の工事を進めるに際して
相互に干渉していないか
2)他の要素の品質に悪影響はないか
3)必要な寸法や記述が漏れていないか
詳しく見ていきましょう。
1)躯体、設備、電気、仕上等の工事を進めるに際して
相互に干渉していると、施工できません。
例えば
設備配管すると鉄筋の配筋ができない、
仕上工事を施工すると、ダクトが塞がってしまう
というようなものです。
2)他の要素の品質とは、
例えば、躯体を施工すると仕上品質に影響したり、
仕上工事をすると電気品質に悪影響を及ぼす
というものです。
例えば、
ポーチを作ると、基礎が沈下する
図面どおり施工するとメンテナンスができない
ルーフドレーンの排水能力不足により、室内に漏水する
というようなものです。
3)必要な寸法や記述が漏れていると、
現場で職人が自分で計算するのでミスが発生する原因になります。
またスラブ厚や天端高さの記載が漏れていると
施工ミスにつながります。
ではこのようなミスを防ぐためには、施工図チェック
技術者にどのようなスキルが必要なのでしょうか。
1)空間認識能力
二次元の施工図を見て、三次元の形状が
頭に浮かぶようになる必要があります。
そのためには、図面を見て、立体図(等角投影図、斜投影図)を
作成する訓練が必要です。
2)施工手順の理解
施工順序が頭に入っていないと、ミスに気づくことができません。
工程表をよく見て、施工手順を理解することが必要です。
3)多くのミス事例を知る
安全能力を高めるために、事故事例を学ぶのと同じように、
施工図チェック能力を高めるためには
多くのミス事例を知ることが重要です。
そのためには、ミスやヒヤリハット事例をデータベース化
しておくことが重要です。