相手の腹に落ちるプレゼンを実施するための3つのコツ【がんばれ建設1842】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年9月21日
NO1842
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今日の一言
「ストーリーで語る」
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建設技術者が顧客や発注者に、
企画をプレゼンテーションする機会は多いでしょう。
その時に「説得」しようとしても、
かえって相手は引いてしまいます。
相手が「腹に落ちる」プレゼンをすることができれば
企画は通りやすくなるでしょう。
ではどうすれば、相手の腹に落ちる
プレゼンができるのでしょうか。
3つのコツがあります。
1.「場」を作る
相手が意見を言いやすい場を作ることが大切です。
そのためには、「会議の始め方」が重要です。
「先日の設計会議で決定した○○につきまして」
と話しはじめるのと、
「そういえば○○さん、ワクチンもう打ちましたか?」
とでは、その後の場の空気・雰囲気は大きく異なります。
指揮者が演奏を始める前に
勢いよく指揮棒を振り上げるのと同じで、
会議の始め方は、失敗したら取り返しがつかない重大事です。
2.聞き手を巻き込む
こちらからの一方的な提案ではなく、双方協議しながら
よりよい提案を作り上げよう、という雰囲気が大切です。
そのために
「提案というよりは議論のたたき台です」
「経験豊富な○○さんのアドバイスでブラッシュアップしていただきたいです」
などという前置きが効果的です。
また、具体的な提案に際しては複数案用意します。
いくつかの案に対して、コスト、見映え、使い勝手などの
メリット、デメリットを話すのです。
意図的に「あら」を残しておき、承認者に指摘をもらって
会議中にそこを上書きする、というのもテクニックです。
3.「ストーリー」を語る
提案に対する自分やチームの「思い」を語ります。
思い入れがあります、と直接言うより、
どれだけ思い入れがあるかを伝える、
ちょっとしたエピソードがあれば効果的です。
顧客に対して
「私が子どものころ、父親に連れて行ってもらった
図書館が忘れられません。
今回の設計は、その図書館がモチーフになっています」
会社を辞めたいという若手社員に対して
「私も若いころ、辞めたいと思った時があったよ。
でもダム工事が終わったとき、近くのリンゴ農家の方から
『これで安心して過ごせます。ありがとう』
という言葉をもらったんだ。
今もその言葉が、私が建設業界で生きる力なんだ」
論理的に話すより、このようにストーリーを話すことで、
相手の腹に落ちるのです。
相手の腹に落ちる話し方は、人の行動を変えるばかりでなく、
ときに人の人生や生き方までも変える力があります。
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【編集後記】
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週末にはハタ コンサルタント株式会社の
経営計画会議を開催しました。
夢と勇気を持って、23期に踏み出せそうです。