社長ブログ

残業を減らすためにはムダな仕事と時間を減らせ【がんばれ建設1844】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年9月24日
NO1844

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今日の一言
「45時間/月を目指す」
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働き方改革方が施行され、2024年までに残業時間を

45時間/月以内に減らす必要があります。

しかし現実には、80~100時間/月以上の残業をしている

建設技術者がまだ多いのは事実です。

ではなぜ残業時間が増えるのでしょうか。

大きく2つの問題があります。

1)受け持つ仕事が多いことが問題

2)仕事を処理する時間が長すぎることが問題

それぞれの解決策を見ていきましょう。

1)受け持つ仕事が多いことが問題

 a 不要な社内書類、会議を減らす

   社内の報告書、参加しなくてもよい会議等、

   生産性の低い仕事はなくす必要があります

 b 協力会社とのやりとりを減らす

   協力会社職長との電話の回数や長さが多い人がいます。

   前段取りをしっかり行い、現場が動き出してからの

   やりとりを減らす必要があります。

 c 顧客とのやりとりを減らす

   設計が不十分なまま着工してしまうと、

   施工中、何度も顧客との打ち合わせをする必要があります。

   可能な限りすべての設計が終わってから着工するよう

   業務フローを見直す必要があります。

 d 近隣住民とのやりとりを減らす

   近隣住民からのクレーム対応に時間を費やしている人が多いです。

   近隣住民からの苦情に受身的に対応すると多くの時間がかかります。

   そこで、こちらから事前説明する、

   キーマンに対応するなど主体的に行動する必要があります。

 e 外部や本社に仕事を委託する

   業務を、自分がしなければならないことと、他の人に

   委託できることに仕分けます。

   その上で、他の人に任せられることを委託します。

   例えば、測量、写真整理、図面作成、議事録作成等です。

2)仕事を処理する時間が長すぎることが問題

  

 a  ICT、自動化、機械化を推進する

   ICTや自動化、機械化ツールが開発されています。

   これらを積極的に活用することが重要です。

   ・データ保管、活用による業務時間短縮

      ドロップボックス、ボックス等

   ・図面管理時間の短縮

      チェクロスCheX、LAXSY(ラクシー)、スパイダープラス

      GEMBA現場ノート等

   ・複数現場管理時間の短縮

      アンドパッド、チャットワーク、LINEワークス等

   ・現場観察

      ネットワークカメラ

   ・打合わせ時間短縮

      ZOOM、Skype、Teams等

   ・現場作業時間短縮

      電子小黒板(写真撮影)、杭ナビ(測量)、

      3Dレーザースキャナー、携帯電話LiDARスキャナ等

 

 b 上司のリーダーシップを向上させる

   上司が部下に対してあいまいな指示をしていると

   部下の仕事は非効率的になります。

   また、部下への仕事の割り振りに余裕がなく、

   「なるはや(なるべく早く)」が多いと残業になってしまいます。

 c 個人の技術力(知識、経験)を向上させる

   能力が低いとどうしても時間がかかってしまいます。

   技術力を高めるための研修の受講や読書を

   推奨することが重要です。

 d 個人の時間管理能力を向上させる

   常に仕事の優先順位を考えて行動することが重要 です。

   そのためには、時間がかかりそうな仕事は、期限に

   余裕があっても、取りかかりを早めることが重要です。

 e 業務を標準化して考えこむ時間を短くする

   特に経験が浅い人が仕事に取り組む際、考え込んで

   時間がかかってしまうことがあります。

   これを防ぐためには、仕事の進め方をマニュアル化したり、

   過去の事例を誰でも見えるようにすることが重要です。

 f 上司への忖度をなくす

   長時間働く人の方が評価が高いという上司がいると

   部下は上司が帰宅するまで仕事を終えられません。

   人事評価の物差しを変える必要があります。

   自分自身や自社の課題は上司のどこにあるかを考え

   重点思考で取り組むことが重要です。

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【編集後記】
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10月から始まる新しい期の経営計画がまとまりました

ワクワクする1年を過ごします。