部下の気持ちが目覚める上司のひと言とは【がんばれ建設1860】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年10月21日
NO1860
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今日の一言
「褒め言葉と感謝の気持ち」
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「あの人が絶対間違っている」
「腹が立って、相手の意見に従えない」
そういうイヤな感情に振り回されることは、
誰でもあるものです。
しかし、人生がうまくいくか、いかないかは
「感情次第」といっても、過言ではありません。
うまくいかないことを、すぐに何かのせいにして、
怒る人がいます。
怒っているときは、
「誰か(何か)が悪い。私は被害者」
と問題を転嫁(てんか)し、自分を正当化しようとします。
でも、本当に“被害者”なのでしょうか。
「給料が上がらないのは、会社のせい」
「結婚できないのは、僻地の現場ばかり担当しているせい」
「今回の技術提案が通らなかったのは、
上司のものわかりが悪いせい」
自分勝手な思い込みで、自分が
「こんな目に遭わされている」
と思っているのです。
被害者意識があると、人はいとも簡単に、
かわいそうで、惨めな人になってしまいます。
「~のせい」をやめると、いちいち悪感情に
とらわれることはありません。
そして、人生は好転します。
「給料が上がらないのは、会社のせい」
↓
「給料が上がらないのは現場の利益が少ないからだ。
まずは資格合格のためにがんばろう」
「結婚できないのは、僻地の現場ばかり担当しているせい」
↓
「結婚できないのは、私が女性に声をかけていないからだ。
まずは近くの商店のお嬢さんに声をかけてみよう」
「今回の技術提案が通らなかったのは、
上司のものわかりが悪いせい」
↓
「今回の技術提案が通らなかったのは、
質が低いからだ。
まずは「技術提案書籍」を購入して勉強しよう。
人のせいにしている以上、すべては手に負えない問題です。
でも、「すべては、身から出た錆(さび)」と考えると、
納得し、解決していけます。
いつもミスが多い部下に、
「しっかり確認してから測量しろよ」とか
「言われたことをメモしないからダメなんだ」と怒ります。
「あなたは~だからよくない」と諭そうとしたり、
「俺だって忙しいんだ」と自分の状況を訴えたり。
なんとか、相手に変わってほしいという
気持ちでいっぱいです。
そのかいあって、部下はしぶしぶ確認したり、
メモをとったりするでしょう。
でも、しばらくすると、大抵もとに戻ります。
人は、そんなに簡単に変わることはできないのです。
そんなとき、「褒め言葉」と「感謝」が効果的です。
部下がしぶしぶでも、行っていることに精一杯、
喜び、感謝を表しましょう。
大げさなぐらいに、「君が測量してくれて助かる」
「メモをしてくれるので安心できるよ」と。
部下は「上司がそんなに喜んでくれるなら、またやろう」
と、自分から動くようになります。
自分を認めてくれる人の期待には、
応えようとするのが人間というものです。
相手を変えようと頑張るのは、やめましょう。
疲れるだけです。
頑張るなら、相手のいいところにも目を向け、
褒めること、感謝することを頑張ってみてはいかがでしょう。
上司のひと言で部下が目覚めるのです。
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【編集後記】
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このところ頻繁に入社を希望される方と
面談をしています。
やはり現場の香りがする方と話しをするのは
楽しいものですね。
一緒に働けることを楽しみにしています。
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