社長ブログ

なぜ部下が上司を評価すると現場の雰囲気がよくなるのか【がんばれ建設1868】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年11月4日
NO1868

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今日の一言
「360度評価と従業員満足度調査」
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建設会社には褒める文化はない、といってもよいほど

上司が部下を褒めません。

「叱られることはあっても、褒められたことはありま

せん」

という人によく巡り会います。

「給料を支払っているんだから何も言わなくても働い

て当然だろう」というスタンスが強く残っているよう

です。

褒めるといっても大げさではなく、「ありがとう、助

かった」とか、「この間の手順書、良かったよ」とい

った具合に少しでいいんです。

「ベタ褒め」しないといけないということではありま

せん。

部下にとっては上司やリーダーから褒められるだけで

強い動機づけになるはずです。

ディップ株式会社「社会人300人に聞いた、上司のため

のほめる技術調査」(2020年)の「上司にどのくらいほ

められたら満足か」への回答を以下に記載します。

月に1回以上上司に褒められたい人 53.2%

半年に1回            22%

週に1-3回            13%

年に1回             6%

1日2回以上            6%

褒められなくてもいい       6%

1日1回              4%

このように毎月1回以上、上司に褒めて欲しい社員が

半数以上いるのです。

褒める文化を作るために、私は360度評価をお勧めしま

す。

通常、上司が部下を評価するのですが、部下も上司を

評価し、仲間同士でも評価し合うのです。

このことで、評価が透明化します。

周りの人に認めて貰えれば、間違いなくその人の働き

は認められているということになります。

また、会社が社員を平等に評価し、評価を受ける側も

不平等感を感じづらいことも大きなメリットでしょう。

ハタ コンサルタント株式会社でも360度評価を取り入

れていますが、社長である私から指摘されるよりも

部下や周りの方から言われる方が刺激があるようで

す。

また、従業員満足度の調査も重要です。

会社全体だけではなく部署ごとにもそれを集計し全社

的に公開します。

例えば、会社全体での満足度が100なのに、A部長の

部署では70だったとします。

その場合、A部長の部員への対応に問題があり、改善が

必要だということになります。

360度評価や、従業員満足度調査といった透明性こそが

社員の納得感を増すのです。

これもハタ コンサルタント株式会社では10年来実施

しています。

この調査は経年変化が重要だと思います。

昨年より良くなった点、悪くなった点を見て、組織

改善に参考にしています。

時には耳の痛い意見も書かれていますが、真摯に受け

とることが重要だと自らを戒めています。

会社にとってもっとも大切な財産は人材です。

日本的な終身雇用制度がなくなりつつある昨今、約半

数のビジネスパーソンが転職を経験しているというデ

ータもあります。

組織やチームが信頼できなければ人材は去っていく。

評価制度の透明化はもちろん、声がけや楽しいムード

づくりも、組織の維持のためには必要でしょう。

21年10月15日「プレジデント」の記事を一部参考に

しました。

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【編集後記】
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作日は、期首社員面談を6名行いました。

今期もモチベーション高く働けるよう、しっかり意見

を聞きましたので経営に活かします

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