「そのうちメシ食おう」はなぜ禁句なのか【がんばれ建設1872】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2021年11月10日
NO1872
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今日の一言
「和顔愛語」
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私が、ハタ コンサルタント株式会社を創業したとき
安岡正篤先生の「一燈照隅」という言葉に出会いました。
自分の灯火はささやかですが、片隅であれば照らすこ
とができます。
建設業界の片隅でがんばっている人に灯りを照らす
仕事をしたい、と思って起業しました。
安岡先生の5つの言葉があります。
一、「和顔愛語を旨とし、怒罵相辱(どばあいはずか
し)むるをなさず」
和(なご)やかな顔と思いやりのある愛ある言葉で人
に接し、決してお互いに怒鳴りあったり、傷つけあっ
たりしないということ。
二、「簡素清浄を守り、怠惰放漫を戒む」
華美に飾り立てたりせず、けがれなく清らかであるこ
とに徹し、だらしなさやしまりのなさを自ら戒める。
三、「小信を忽(ゆるが)せにせず、有事相済(すく)う 」
どんなに小さな約束であっても、それをいい加減にせ
ず、信義をつらぬくことが大事である。
四、「親朋(しんぽう)には事無くして偶訪し、時有
ってか季物を贈る」
親しい友人には特に用事がなくても時々は会いにゆき
時には何かを贈ることも大事だ。
五、「平生、書を読み、道を開くを楽しむ」
常日頃、本を読み、自らを高め、魂を磨くことにより
自分の人生を愉しむこと。
例えば、最近よく聞く言葉に
「コロナ禍が収まったらゆっくりメシ食いましょう」
があります。
ところが多くの場合、この約束は反故にされます。
「小信を忽せにせず、有事相済う」
の言葉を守ろうとすると、いったん口に出したことは
いい加減にせず、必ず実践しなければならない、とい
うことになります。
実践しないつもりであれば「そのうちメシ食おう」は
禁句です。
部下や協力会社は、施工管理技術者の背中を見ています。
その人の真実は「後ろ姿に現れる」のです。
安岡正篤先生の5項目を実践し、多くの人から尊敬され
応援される施工管理技術者になりたいものです。
『人間の品格』下村澄著を一部参考にしました。