社長ブログ

「現場数字力」はなぜ重要なのか。施工管理に数字を活かす方法を知る【がんばれ建設1904】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年1月11日
NO1904

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現場を運営するためには、数字が重要です。

「だいたい」「ほぼ」「おおよそ」という言葉を

使っている人は技術者とは呼びません。

「数字は苦手」という人もいるかもしれません。

私は、現場運営に必要となる重要ポイントだけ学べば

よいと思います。

そのポイントは次の3つです。

歩掛かり

単価

基本値(強度、単位体積重量等)

◆歩掛かり

歩掛かりとは、一人一日あたりの施工数量です。

例えば、

型枠は、10m2/人日程度

鉄筋は、1t/人日程度

また建設機械1台あたりの作業量を指すこともあります。

バックー0.7m3クラス地山掘削 200~300m3/台日程度

のようです。

得意とする工種についての、歩掛かりを理解して

いないと実行予算書や工程表を作成することが

できません。

歩掛かりが頭に入っていないと、協力会社に見積を取

らなければ予算書や工程表が作れない技術者になって

しまいます。

◆単価

資機材単価や労務単価です。

生コン、鉄筋、砕石などの資材単価

重機などの機械をレンタルする場合の単価

専門工の労務単価

などです。

私は新入社員のとき測量で丁張りをかけていると

上司から

「釘が落ちているぞ。

その釘1本の値段を知っているか」

と聞かれました。

私は倉庫から腰袋に入れるだけだったので、単価を

まったく知りませんでした。

すると

「計算せよ」

と言われました。

その後私は、キロ単位で購入していた釘を箱から出し

1本当たりの単価を計算しました。

「現場にあるものには必ず単価がある。

現場で見えるものすべての単価を理解しなさい」

という上司の言葉はいまでも頭にこびりついています。

◆基本値(強度、単位体積重量等)

建設技術者として現場運営するために、必要な数値を

理解している必要があります。

コンクリート、鋼材、土などの単位体積重量、強度

土の粘着力、内部摩擦角

ワイヤーロープの強度 等

現場にて職人から

「降籏さん、コンクリート1m3を3分(9mm)の

ワイヤーで吊ってもよいか」

と聞かれたことがあります。

私は先輩から

「ワイヤー径1分あたり1tまでは吊っても大丈夫だ。

ただし許容荷重は超えているので注意が必要」」

と聞いていました。

そこで、職人に対して

「許容荷重を超えているのでダメだ。

ただし、近くに動かすだけならワイヤーは切断はしな

いので、吊り高さが高くならないように気をつけて使

用せよ」

(注;原則吊ってはいけないので、緊急時と理解して

ください)

と話しました。

3分のワイヤーの許容荷重は0.67t、切断荷重は4.07t

コンクリート1m3の重要は2.4t

「1分1t」で考えると3分のワイヤーでは、3tまで

ギリギリ吊れるということになります。

あなたの施工する工種の

歩掛かり

単価

基本値(強度、単位体積重量等)

を理解して、データを用いて現場管理するように

いたしましょう。

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【編集後記】
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1月はすでに11日。

1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」と

いいます。

あっという間に過ぎてしまわないよう、注意して

過ごします。

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