社長ブログ

今どきの若手、新入社員はなぜ休みたいときに休むのか?【がんばれ建設1907】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年1月17日
NO1907

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今どきの若手社員、新入社員とどのようにつきあえば

よいか、悩んでいる方が多いことでしょう。

どのように育てれば良いのか、一緒に考えましょう。

◆「平成31年度 新入社員『働くことの意識』調査結果」

(公益財団法人 日本生産性本部)によると、以下の

ような結果がでました。

◆「働く目的は」という問いに

1位は「楽しい生活がしたい」

「経済的な豊かさ」は増加傾向

「自分の能力を試す」「社会貢献」は下降傾向

です。

「人並み以上に働きたいか、人並みで十分と考える

か」という問いに

「人並みで十分」と答えた人が6割以上

「人並み以上に働きたい」と答えた人が3割以下

つまり今どきの若手は、「ほどほどに働きたい」とい

う気持ちが強いのです。

若手はなぜ反応が薄いのか

若手社員は反応が薄い、と感じる人がいるでしょう。

若手、新入社員は、物心ついたころからインターネッ

トが身近にありました。

ネットでの検索やSNSなどのバーチャルなコミュニ

ケーションが多い分、人と向かい合って会話する機会

が少ないことが「反応が薄い」原因の一つでしょう。

同年代とはすぐに打ち解ける

一方、同世代とはSNSなどですぐにつながり、内定後

から入社式までの間で、すでに十年来の友だちか

思うほど仲良くなっているということもあります。

彼らにとってのコミュニケーションは、「自分の好き

な時間に好きな人と関係を持つ」ことなのです。

そのため、年齢や立場の違う人とコミュニケーション

は苦手です。

年齢や考え方が異なる人との関係を築くことは

ストレスに感じるのです。

休みたいときに休む

少子化時代の学校は、生徒が休みたいと思ったり、親

が休ませたいと思ったら、簡単に休めるような風潮

です。

無理をさせて、病気になったりすると非難されるから

です。

周囲は無理をさせないため、本人も決して無理をしま

せん。

昭和世代は、「よほどのことがない限り、休んではい

けない」という風潮で育ちました。

私も「風邪は仕事をすれば治る」と言われて育ちまし

た。

この常識で考えると若手の行動は理解できないでしょう。

勘違いした自信を持っている

少子化で競争がなくなり、高校も大学も高望みしなけ

れば必ず「どこか」に合格します。

これを「全入時代」といいます。

学力は低下傾向なのに、大学には簡単に入学できるた

め、挫折した経験がありません。

さらに叱られずに、ほめられて育ってきていることか

ら、「勘違いした自信」をもっています。

だから強く叱られると必要以上に落ち込むのです。

マニュアルは得意だが、臨機応変が苦手

若手、新入社員は、教えられたことやマニュアルに書

いてあることはよく理解します。

しかし、状況を把握したり、先取りの行動をすること

が苦手です。

たとえば上司とタクシーに乗る場合、どこに座れば

よいかは理解しています。

ところが、部下である自分が道路に体を乗り出してタ

クシーを止めようということに気づかない人が多い

のです。

あるいは、会社の規定で禁止されていないからという

理由で、ジーンズを履いて茶髪で出社してくる人もい

ます。

それが仕事にふさわしくない格好であるかどうかが判

断できないのです。

ではどうすればよいのか

今どきの若手、新入社員に対しては、「家庭や学校で

は何も教育されていない」を考えるべきでしょう。

そこで、ビジネスマナーを教える前に、以下のような

ことを伝える必要があります。

・働く目的(何のために働くのか(仕事観))を

先輩社員とともにディスカッションし自覚させる

・メールやチャットではなく、様々な年代層と直接話

す機会を増やし慣れさせる

・社内人として当然のルール(遅刻しない、身だしな

み、自分の責任を意識する等)をできるだけ細かくマ

ニュアルにする。

その上で、本人に伝え、守れないときは厳しく注意す

・できるだけ早期に仕事を任せることができるよう

キャリアプランに沿って育成する(責任を自覚する)

このように「社会人としての心構え」や「社会常識」

から教育するという前提に切り替えるべきでしょう。

極端な言い方をすれば「家庭や学校では何も教育され

ていない」ということを許容することです。

「これくらいできて当たり前」「こんなことはできて

当然」という意識を捨てることが一番大切です。

2021年4月16日PHP研究所「人材開発メールニュース」

を一部参考にしました。

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【編集後記】
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事務所が手狭になり、引っ越すことになりました。

現在はビルの4階なのですが、5階に移ります。

創業以来、4回目の引越で、広さは創業時の約10倍に

なりました。

10倍がんばります。

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