2022年度公共事業予算は国土強靱化3%増【がんばれ建設1911】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年1月24日
NO1911
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建設業は公共事業予算が気になるところです。
またコロナ禍による予算消費が原因で、建設
関連予算が減るのではないかという予想する
向きもあります。
昨年末に発表された2022年度予算を見てみま
しょう。
◆公共事業関係費は総額6兆575億円
22年度公共事業関係費は、21年度の6兆695億円
からは減少しています。
しかし、21年度まで公共事業関係費に含めてい
たシステム関連など一部の費用は、22年度予算
案では21年9月に発足したデジタル庁で計上して
います。
21年度の金額から該当する費用を差し引いた6兆
549億円と比べると、22年度は26億円上回って
います。
◆国土強靱化関連予算増加
国土強靱化関連予算は、前年度比1144億円
(3%)増の3兆8736億円。
加えて「16カ月予算」として一体で編成した21
年度補正予算では、「防災・減災、国土強靱化
のための5か年加速化対策」の2年目として1兆
2539億円を計上しています。
この2つを合わせた金額は5兆1275億円に上りま
す。
◆年度またぎ工事増加
年度をまたいだ契約を可能にする「国庫債務負
担行為」の金額を2兆1352億円に設定しています。
前年度の1兆5652億円から5700億円(36%)引き
上げました。
年度末の工期集中を避けて、4月以降にも予算が
分配されます。
◆防災・減災工事
河川流域全体で水害対策に取り組む「流域治水」
に5204億円を予算化。
21年7月に一部施行された流域治水関連法を活用
し、ハードとソフトの両方で対策を進めます。
インフラ老朽化対策には7204億円を配分し、壊
れる前に対処する予防保全の取り組みを加速さ
せます。
◆通学路の安全対策
通学路にダンプカーが突っ込んで大きな事故が
発生してしまいました。
この対策として、通学路の安全対策には2331億
円を充て、500億円の個別補助制度を創設します。
このことで、ガードレールや横断歩道などの
緊急整備を支援します。
◆景気の回復策
景気回復策として、渋滞解消など物流ネットワ
ークの強化に3585億円計上。
東京メトロ有楽町線や南北線の延伸に向けた調
査など、鉄道ネットワークの充実に188億円を充
てます。
自然環境や動植物といった生態系を取り入れた
グリーンインフラや再生可能エネルギーの活用
といった脱炭素関連に119億円、下水道事業への
民間ノウハウの導入などPPP/PFIの推進に418億
円を配分ていします。
◆まちづくり
地域などの連携を促す道路ネットワークの整備
に4298億円を計上しています。
スマートシティーの社会実装を加速するために
15億円を投じています。
2022年度に公共事業は、大きく伸びないものの
今年度並みの事業量が確保されそうです。
着実に施工して、国土保全の一助となりたい
ものです。
日経クロステック/日経コンストラクション
2021.12.27記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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2月に事務所を引っ越しするのですが、週末はそ
のための改修工事を行いました。
施主として工事を見ると、いろいろ気になるこ
とがあるものですね。
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