「人を育てる」よりも「人が育つ組織」が重要な理由とは【がんばれ建設1922】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年2月8日
NO1922
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4月に新入社員が入社するという会社が多い
ことでしょう。
あなたが上司として新入社員や若手社員を
育てたら、どんな喜びがあるのでしょうか。
部下がやった仕事で成果が上がり、部下と一
緒に喜ぶことができる
部下の意欲が高まり、成長する姿を見て
うれしく感じる
部下と一緒に建設ものづくりをして、部下と
ともに達成を喜び、未達成を悔しがる
部下とともに未来を語り、互いの将来に
ワクワクする
しかし多くの場合、自分の仕事に精一杯で
部下の面倒を見るのは二の次となっています。
そんなあなたに2つの言葉を贈ります。
◆育成なくして指導なし
部下のコップに知識という名の水を入れること
が教育です。
しかしそのコップが下を向いていると、いくら
水を注いでも、コップの中に水は入りません。
コップが下に向いているとは、学ぶ意欲が
ないことです。
学ぶ気のない部下にいくら教えても身につきま
せん。
コップを上に向ける、つまり学ぶ意欲を高める
ことを「育成」といいます。
またそのコップに水を入れることを「指導」と
いいます。
コップを上に向けないと水が入らないため
「育成なくして指導なし」というのです。
日常的に褒めたり、時には注意をしたり、
またしっかり普段から話を聴いてあげることで
コップが上に向きます。
コップが上に向いたことを確認した後、そこに
水を入れましょう。
◆「人を育てる」より「人が育つ組織」
人材育成はもちろん重要なことですが、もっと
もよいのは、そこにいるだけで人が育つような
組織にすることです。
ではどうすれば人が育つ組織になるのでしょう
か。
それは上司が模範的な態度で行動していること
です。
昼休みに資格試験の勉強をしたり、机の上は
常に整理された状態だったり、乗っている車
はいつもきれいに保たれている。
そしていつも笑顔で前向きな言葉を使う上司
と一緒にいると、部下も同じ行動を取ろうと
します。
一方、勉強をせず、机の上は散らかり放題
車はどろどろ。
いつも暗い表情で、愚痴、不平、不満ばかり
いう上司と一緒にいると、部下もそのように
なってしまいます。
私は、新入社員や若手社員と一緒に仕事をする
上司には「何気ない言動をしてはいけない」と
言っています。
上司としてふさわしい言動を意識してする
必要があるのです。
もちろん心の中には愚痴、不平、不満があるか
もしれません。
しかし人を育てるものとして、それにふさわし
い言動をすべきなのです。
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【編集後記】
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コロナ感染者数が今週ピークアウトしそうだと
いう予測があるようです。
早期に収まってくれること、祈ります。
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