社長ブログ

建設会社が中途採用で失敗しないための6つのコツ【がんばれ建設1926】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年2月15日
NO1926

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人手不足に困る建設会社の多くが、採用に

力を入れています。

まずは新卒採用、そして中途採用です。

最近よく相談を受けるのは、中途採用社員が思

ったほど力にならなかったという内容です。

では中途採用社員の失敗事例を見てみましょう。

◆中途採用の失敗事例

(1)前職の自慢

中途採用社員が自慢をするのを聞くと、プロパ

ー社員はおもしろくありません。

「前の会社ではこうでした。これが常識でした」

と前職のことばかりが前面に出てしまって、自

分自身が転職先に合わせようという気持ちが

が弱い人がいます。

そういう人は、新たな環境での成長はありませ

んし、ましてやプロパー社員から疎まれてしま

います。

転職者が気が付いたことをいうことは問題ない

のですがそれを自慢めいていうと疎外されて

しまいます。

(2)順応しすぎる

一方、中途採用する側の気持ちとしては、前職

の良い点を持ち込んで欲しいということがあり

ます。

にもかかわらず、あまりに順応しすぎるのも

「期待外れ」ということになりかねません。

改革すべきと気づいたなら、その先導者になる

気概が求められます。

(3)経歴詐称

中途採用では、応募者の前職での経歴を重視し

て採用します。

その際、大げさに経歴を話す場合、「経歴詐称」

のおそれがあります。

「リーダー”格”として現場運営していました」

「”大”規模工事案件を任せられました」

「”新”技術・工法の採用に関与しました」

などと、格、大、新などの形容詞は要注意です。

応募者からこのような表現がでたら

「格とはどういうことですか」

「大規模とは工事金額はいくらですか」

「新技術の名称を教えてください」

のように確認する必要があります。

(4)資格マニア

履歴書に多くの資格を列記している方がいます。

一級施工管理技士や一級建築士、技術士など

実際に必要な資格はよいです。

しかしやたらと多くの資格を列記している方の

多くは「資格マニア」と呼ばれ、実際に仕事が

できないことを「資格」で紛らわせている方

がいることも事実です。

資格に惑わされず、実力を見きわめる必要があ

ります。

(5)転職癖

履歴書に何度も何度も転職している方や、

職歴と職歴の間に空白の期間がある方は、

「転職癖」がついている可能性があります。

もちろん会社の倒産や家庭の事情で転職せざる

を得ないことはあります。

しかし「転職癖」がついている人は、相手に

合わせる柔軟性や、自分を抑える自制心に

欠ける人もいます。

(6)採用時に予測できない変化で退職

これはやむを得ないことかもしれませんが、

急病、介護、結婚等の理由で採用後まもなく

離職してしまうことはあります。

個人情報なのであまり深掘りできませんが

病歴や家族構成など確認しておく必要があるで

しょう。

◆採用方法の問題

中途採用でうまくいかないのは、採用方法の

問題もあります。

転職会社に任せきりだったり、現場を知らない

人事部門の方が採用を決めたりすると失敗する

ことが多いようです。

工事部門長や、採用した際に、一緒に働く可能

性がある人も一緒に面談すべきでしょう。

◆受け入れ側の問題

受け入れる上司や先輩の対応に問題があること

もあります。

「我が社のやり方に従え」

「こんなことも知らないのか」

「高い給料を払っているのにこの程度か」

などと言うことで中途採用者はやる気を失い

ます。

会社として必要だから、中途採用したからには

まずはトップが採用にいたった経緯と目的を

社員さんに伝える必要があるでしょう。

またしっかりと自社のことや仕事の進め方を

時間をとって教育した後、現場勤務をさせる

ことが望まれます。

これは新卒社員でも同様で、一昔前は、4月2日

から現場勤務をさせ「現場で学べ」といって

育てようとしたものです。

しかしそれではやはり早期離職してしまう

おそれがあります。

しっかりと教育期間を確保して、徐々に現場に

慣れさせることが必要です。

私は、その期間は2ヶ月と考えています。

かといって2ヶ月間ずっと研修を続けるのは

たいへんですので、入社して2ヶ月間は少なく

とも1~2週に1回は研修と称して本社や、外部

研修機関にて学ぶ場を与える必要があります。

東洋経済 日沖 健著 2022/01/24

の記事を一部参考にしました。

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【編集後記】
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昨日、千葉県いすみ鉄道を再建させた

鳥塚亮さんの講演を聞きました。

「金がないなら知恵を出せ」

という言葉が印象的でした。

次々にアイデアを繰り出す知恵に圧倒されまし

た。

追って本メルマガにてその内容を紹介します。

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