社長ブログ

高梨沙羅選手に学ぶ現場責任者の秘訣【がんばれ建設1949】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年3月25日
NO1949

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北京五輪にてスキージャンプ高梨沙羅選手は、
「混合団体」でスーツの規定違反で失格となり
ました。

高梨選手はこの時のことを「どん底」と語って
います。

高梨選手は過去8年間で、1年あたり約35回
のし合いをしているそうです。
その結果は「優勝」や「上位入賞」がほとんど
です。

そんな中、オリンピックという大部隊で犯した
失敗だったので「どん底」と感じたのでしょう。

しかし、五輪後のW杯で高梨選手は見事優勝し
ました。

その時のインタビューで
「苦しい時間が長く続いていたし、五輪の後と
いうこともあって今までの中で一番うれしい優
勝。」
と語りました。

この試合の出場を決断したのは試合当日の朝
だったそうです。

「最終的に出ると決めたのは、応援してくださ
る皆さんの言葉があったから。」
と、語っています。

現場でも同じようなことがあるのではないで
しょうか。

これまで仕事を確実にこなし、自信を持って
いるAさんがいます。

ある時、工事中の配筋間違いを発注者に指摘さ
れ、自信を失ってしまいました。

今回の失敗は「確認をしていた」のにも関わ
ず、見落としていたことが原因でした。

いわゆるヒューマンエラーです。

そのことで発注者からは、「このようなミス
は、他の場所でもあるのではないか。
現場は大丈夫なのか。」

会社からは、「責任者として大丈夫なのか。
発注者の信頼をどう取り戻すのか。」
と、責められました。

ひどく落ち込んだAさんを見て周りは「しばら
くあの人はダメではないか。」と腫物扱いしま
した。

しかし、Aさんの周りの上司や部下はいつも確
認を怠らないA氏の姿を見ていました。

そのため、上司や部下が彼を鼓舞しました。
家族もAさんを励ましてくれました。

その結果Aさんは自信を取り戻します。
また、この失敗を後悔せず反省し、後輩にその
思いをさせないよう、マニュアル化しました。

ここで重要なことは、「抱え込まないこと」と
「普段から頑張っている姿を見せること」で
す。

高梨選手とAさんには共通点があります。

・周りから信頼されていた。
・自分の置かれた状況に言い訳をしなかった。

私は常々八つの徳が重要だと話しています。
仁義礼智忠信孝悌の8つです。

今回は
・義(正しいことを行う)
・忠(努力する)
があったからこその結果ではないでしょうか。

仕事はチームで行うものです。
仕事で困った時はチームで助け、チームに助け
られることこそが、建設技術者にとって重要
だと思います。

日本経済新聞2022年3月4日記事を一部参考にし
ました。

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【編集後記】
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今日は電気記念日です。
停電のおそれがある、というニュースを聞くと
電気の大切さを改めて感じます。

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