社長ブログ

名監督はディレクターチェアに座らない 【がんばれ建設1951】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年3月29日
NO1951

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施工管理技術者は、現場監督とも呼ばれます。
監督というと、プロ野球の監督や、映画監督を思い描きます。

映画監督である岡本喜八さんが「監督」の
心得を話しておられます。

『新世紀エヴァンゲリオン』や『シン・ゴジラ』
などの人気映画を世に送り出してきたことで知られる庵野秀明氏が、
多大な影響を受けたとされる映画監督・岡本喜八氏
お話しを、現場監督も心がけるべき内容ですので
抜粋してご紹介します。

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現場を楽しくさせるために心掛けているのは、
監督である私が常に他のスタッフと同じ状況の
なかで仕事をすることである。

みんなが雨に濡れたら自分も濡れる、
泥んこのシーンでは監督も泥んこになる。

『沖縄決戦』という映画で、司令官と参謀長、
高級参謀が戦場で作戦会議をするシーンを撮っ
た。

すぐ横で爆撃が行われている。

そのシーンを撮る直前、参謀長役の丹波哲郎さ
んが不安そうに打ち明けてきた。

「監督、オレ、爆発に弱いから、台詞を忘れ
ちゃうかもしれないよ」。

こんなとき、現場の責任者は自分がまずやって
見せなくてはいけない。

自分がしっかり前準備した通り爆発を起こし、
丹波さんより前に立ち、安全を証明して見せる
ことで、安心して演技していただくことができ
た。

私は、ディレクターズチェアに座らないことを
心掛けている。

ディレクターズチェアというのは、カメラの近
くに置かれている監督用の折りたたみイス。

監督はこれに腰かけ、撮影の指揮をとる。

しかし、私は座らない。

まる一日続くハードな撮影でみんなが腰をおろ
したいと思ったとき、監督だけが偉そうに座っ
て、指示をしていたら、どうだろう。

少なくとも私は、そういう状態でもチームワー
クを維持し、いい作品を撮る自信はない。

ずっと立ち続けることも監督の仕事。

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映画監督がディレクターチェアに座らないのと
同じように、現場監督も、じっと座っていたり
ぼーっと立っているようでは、現場のチーム
ワークを維持できません。

かといって肉体労働せよといっているわけでは
ありません。
現場監督は、知的アスリートです。
頭をフル回転させて、現場の先読みをした指示
購買、計画をすべきなのです。

「監督はディレクターチェアに座るな」

心得たいものです。

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生
き方の教科書』を一部参考にしました。

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