建設3Dプリンターで「印刷」する倉庫が建築確認を受ける【がんばれ建設1955】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年4月4日
NO1955
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セメント系建設3Dプリンターの開発を手掛ける
Polyuse(ポリウス、東京・港)は、建築確認を受けた建物を、
同社のプリンターで「印刷」しました。
3Dプリンターでの造形を前提に確認済み証の
交付を受けた建築物は国内初です。
セメント系建設3Dプリンターは、ノズルを移動させながら
モルタルを吐出して積層し、大型の構造物を造形する技術です。
今回、ポリウスが印刷した建物は
幅約6m、奥行き約3~4m、高さ約3m。
延べ面積約18m2の平屋で、用途は倉庫です。
群馬県渋川市内の、戸建て住宅が立つ敷地内に
増築しました。
建築確認は同市に申請し、22年1月24日付で
確認済み証を取得しています。
構造種別は鉄骨造です。
6本の柱で屋根を支える構造です。
3Dプリンターを用いて複雑な曲面を描く壁を
印刷しました。
ポリウスなどの試算によると、
同じ建物を従来工法で施工した場合、
基礎や躯体の工事、仕上げ工事に計43日かかります。
このうち躯体の施工には18日を要します。
一方、今回のプロジェクトでは
躯体の施工が3日ほどで終わるため、
工期は約35%減の計28日で済みます。
現場作業が少ないため、
職人不足に対応できる工期短縮効果
天候に影響を受けにくい
というメリットがあります。
これまで建設会社が自社の建物を3Dプリンター
で作った事例はあります。
しかし建築確認を受けたとなると、
いよいよ実現可能な技術になったということです。
写真などの詳細は以下をご覧ください。