社長ブログ

ハラスメントにならない部下へのフィードバック手法とは【がんばれ建設1956】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年4月5日
NO1956

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◆ハラスメントにならない部下へのフィードバック手法とは

4月1日からハラスメント規制法が施行されました。

会社や上司は、部下指導に際して、

ハラスメントとならないよう対処する必要があります。

しかしだからといって、部下に腫れ物に触るように

接するのはよくないです。

気が付いたことはきちんとつたえ、

支援することが必要です。

これを「フィードバック」といいます。

「フィードバック」とは、次の2つのことを

伝えることです。

(1)情報通知

たとえ耳の痛いことであっても、

部下の言動に対してその内容と、

その結果、どうなったのかを伝える。

(2)立て直し

部下が自分の言動を振り返り、

今後の行動計画を立てる支援を行なう

つまり耳の痛いことを伝えながら、

今度どうして行くべきかを支援するということです。

フィードバックは、次のステップを踏みます。

◆事前プロセス│情報収集

相手に刺さるようなフィードバックをするためには、

できるだけ具体的に相手の言動の事実を

事前に確認することが必要です。

◆プロセス(1)信頼感の確保

雑談を交えながら、相手との距離を詰めます。

「最近サッカーの調子はどうだい?」

◆プロセス(2)事実通知

相手に、事実をきちんと伝えます。

その際、感情や主観を除いて、

客観的な事実を伝えます。

「実は、君に改善してほしいことがあるんだ」

と伝えた後

「前日の資材納入確認をしなかったため、

〇月〇日の納品が遅れたな」

などのように数値を交えて伝えることが

よいです。

「・・・と思う」のように主観でなく

「・・・のように見える」と伝える方が

客観性が増します。

◆プロセス(3)問題行動の腹落とし

事実を伝えたからといって、

すべてがすぐに相手の腹に落ちるわけではありません。

「コミュニケーションの難しさ」を理解しながら

繰り返し伝えたり、口頭や文書を交えて伝えるなどの

工夫をして、相手の腹に落とすまで続けます。

◆プロセス(4)振り返り支援

部下自身に、どういう状況が理想的であり

それに対して、自分の行動をどう改善すればよいかを

語ってもらいます。

大切なことは上司は「・・・としなさい」と

命令しないことです。

部下から

「理想の状態は、前日確認しなくても、

予定どおり資材が納入されることです。

そのためには、日頃から納入会社と連絡をとりあい、

信頼関係を築きます」

という言葉を引き出すと、よいでしょう。

◆プロセス(5)期待通知

上司から部下への期待を伝えます。

「君には2年後には、現場責任者になって

欲しいと思っています。

だからこそ厳しく言ったけれど、

それは君に期待しているからだよ」

◆事後プロセス│フォローアップ

一度フィードバックしたからといって、

すぐにできるようになるとは限りません。

その後の部下の言動を見て、改めてフィード

バックすることも重要でしょう。

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【編集後記】
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昨日、新入社員育成2ヶ月コースが始まりました。

フレッシュマン、ウーマンは初々しく

私も初心に返ることができました。

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