社長ブログ

研修効果を2倍にする魔法の言葉【がんばれ建設1957】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年4月6日
NO1957

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◆研修効果を2倍にする魔法の言葉

4月に入社した新入生や中途採用社員に、

初期の教育をする会社が多いことでしょう。

また建設会社は、比較的仕事が少ない

春から夏に研修を受講させる会社が増えます。

その際、経営者や幹部の気持ちは

「しっかり学んで欲しい」

というものである反面

「学んだことが本当に身についているだろうか」

というものでしょう。

昔、能登の国に治郎右衛門という、

大きな農家を営む人がいました。

治郎右衛門は情け深い人で、

雇い人たちに対しても

常に労わりの気持ちを忘れませんでした。

治郎右衛門は真宗の信者でした。

近所の寺で説教があるときは、

いつも雇い人たちに仕事を休ませて

聞かせにやりました。

「早く仕事を仕舞って、説教を聞きに行きなさい。

よく話を聞いて、どういうことを聞かせてくださったのか、

帰ってきたら私に聞かせてもらいたい」

そういって出してやりました。

また、そのときには必ず、「賽銭にしなさい」

といって小遣いを与えるのが常でした。

説教を聞きに行った雇い人たちは、

帰ってから主人に説教の内容を話さなければならないから、

うっかりしているわけにはいきません。

自然と気を入れて説教を聞きます。

初めのうちは面白くないと思っていても、

何度も聞くようになると、

知らず知らず身についてくるのです。

また別のお話です。

あるところに、貧しい母子家庭の家がありました。

母親は、いつも夜なべをして、針仕事をしていました。

娘が学校に行くようになったとき、

その母親はこう言ったといいます。

「お母さんは、貧しくてあまり学校へも行けず、

勉強ができなかった。

だから、お前が学校に行ったら、

どんな勉強をしてきたか、それを毎日私に教えて欲しい」

と。

娘は、母親に教えるため、学校で必死に勉強をし、

それを母親に毎晩伝えるということをくり返すうちに、

とうとう学校で一番の成績になったといいます。

社員が研修にでかけても、行かせっぱなしと

いう会社もあるでしょう。

そんなときに、社長や上司が

「どんな内容だったか、あとで聞かせてくれ」

といって送り出すだけで研修効果は増すことでしょう。

人に教えるためには、自分がしっかり

理解できていなければなりません。

すると、必然的に必死で勉強するようになります。

今後、部下を研修に派遣するときには

「どんな内容だったか教えて欲しい」

と伝えてみてください。

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【編集後記】
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昨日は社長塾と称して、社員さん教育を

終日実施していました。

教えるといいながら、結果として私自身が

もっとも学ぶことができます。

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