ICTを運用して現場の生産性を1.5倍にするコツ【がんばれ建設1960】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年4月11日
NO1960
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◆ICTを運用して現場の生産性を1.5倍にするコツ
ICT推進の重要性はどの建設会社も
感じていることでしょう。
しかし現実には、ICTを活用できている会社と
そうでない会社の違いは大きいです。
ここではICTを建設会社にて活用することによる効果と、
活用のポイントを考えてみましょう。
◆ICT活用による効果
・社員1人当たり付加価値(粗利)の向上
付加価値とは、建設業でいうと、
限界利益と考えれば良いでしょう。
限界利益とは、売上から外注費を
差し引いたものです。
ICT活用が進んでいる会社は、1人1ヶ月あたり
付加価値は150万円/人月程度になっています。
ある建設会社では、ICTを導入することで
1人1ヶ月当たり付加価値が100万円から150万円と
1.5倍になりました。
・学生へのPRに伴う応募者の増加
買い手市場である現在、ICT活用が進んでいる
ということは、学生への強いアピールポイントになります。
・若手社員の定着率向上
ICTは多くの会社で若手を中心に運営しています。
これまでなら入社して数年間は、
現場で補助業務をしていたところを、
ICTというメイン業務を実施することで
若手のモチベーションが上がり、定着率が向上します。
・工事品質、安全度の向上
ICT導入の目的は、生産性の向上のみならず
工事品質や安全度の向上でもあります。
上手く活用することでこれらの質の向上を
果たすことができます。
・「考える力」向上による提案力アップ
ICTを導入すると、社員が考えなくなるのでは
という声を聞くことがあります。
これはICTに使われている会社のことです。
ICTはあくまで道具なので、この道具をいかにして
使いこなすかと社員全員で考える会社は
かえって考える力が増しています。
◆ICT活用のポイント
このような効果がある一方、どうすれば
会社にICTを浸透させれば良いか、
悩んでいる会社も多いでしょう。
以下にICTをうまく活用するポイントを記載します。
・業者に任せきりにしない
ICTにて得たデータ分析をすべて業者に
任せるのはよくないです。
3次元データをいかにして工事施工に活かすかを
社員で実施する必要があります。
・ICT専門部署を発足させる
とはいえ、どのようにしてICTを使うか
困ることが多いでしょう。
そこで、若手社員を中心にICT専門部署を発足させ、
現場を支援するとよいでしょう。
・初期設定はICT専門部署が行う
ICTが社内に浸透しない理由は、
使い方がわからないからです。
特に初期設定でつまずくと、
「こんなもの使いたくない」と机の中に
タブレットをしまいこんでしまうのです。
そこでICT専門部署は、タブレットを配る前に
必要なアプリのインストールや、
パスワードの設定を行った後、配付するのがよいです。
ゲーム機が浸透したのは、必要な設定は
ほぼ完了した上で発売しているため、
触っているうちに使えてしまうからです。
今年、ハタ コンサルタント株式会社主催の
新入社員育成2ヶ月コースでは、
VR(仮想現実)を体験していただきます。
仮想空間上に構築した建設中の
ボックスカルバートの中に入り、
足場や型枠、鉄筋に触れていただきます。
これは現場を疑似体験して欲しいということだけでなく、
ICTを体感することで、自社のICT推進に
寄与して欲しいということが目的です。
ICTの導入を進め、生産性向上、
さらに採用、定着の強化を進めましょう。
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【編集後記】
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週末は、サッカーのゲームで1勝1分の成績でした。
気持ちよい日差しの中で、
よい汗を流すことができました。
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