一流の建設技術者と二流との4つの違いとは【がんばれ建設1966】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年4月20日
NO1966
◆一流の建設技術者と二流との4つの違いとは
私は、年間200社の建設会社にて、
建設技術者研修を実施しています。
その中で、一流と感じる人と、
二流と感じる人がいます。
ではどのような人を一流といえるのでしょうか。
第一は、「自分で高い目標を立てられる人」
ということです。
建設工事を遂行する際、必ず実行予算と
工程表を作成します。
その際、厳しい予算と工程を作成するか
甘い予算と工程を作成するかが、一流二流の違いだと思います。
ほどほどにやれればいい、この程度でいいだろうと、
目標をできるだけ低く設定しようとするのが二流なのです。
一流は自分で高い目標を立て、
その目標に責任を持って挑戦していこうとする
意欲を持っています。
第二は「約束を守る」ということです。
予算と工程の目標を立てたからには、
必ずその約束を守るということ。
自分に与えられた報酬にふさわしい成果を
きっちりと出せる人が一流です。
よく給料の3倍稼げといいますが、
月50万円の給料をもらおうと思えば、
毎月150万円の粗利益を出す必要があるのです。
成果を出せなくてもなんの痛みを感じず、
やれなかった言い訳を繰り返して
やり過ごそうとする者が二流です。
第三は、「準備をする」人です。
一流は、施工計画を立てる際に徹底して考え抜きます。
もっと他によい施工方法はないだろうか
施工中にリスクはないだろうか、
などと考え、それを施工計画に盛り込むのです。
二流は、以前作成した施工計画をコピー、
ペーストして作成します。
協力会社から見積をもらわないと、
予算書が作れない人も二流です。
まあ、前回と同じようになれば
うまくいくだろうという、
安易な気持ちで施工に臨むのです。
この差が現場の成果の差となって表れてくるのです。
第四は、一流は
「進んで代償を支払おうという気持ちを持っている」
というこです。
代償を支払うとは、一流になるために、
時間、お金、努力を惜しまないということです。
協力会社、部下、お客様、近隣住民と1対1で
話す時間を惜しまず
自分を成長させるために、本を買ったり、
研修に出かけたりするお金を惜しまず
成果を出すために、脳をフル回転させる
努力を惜しまない
ということです。
犠牲をけちり、代償を渋り、 自己投資を怠る人は
二流にとどまるしかありません。
これら4条件を満たし、一流の建設技術者で
ありたいものです。
『プロの条件』藤尾秀昭著を一部参考にしました。
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【編集後記】
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今日の雨は菜種梅雨というそうです。
黄色くて素朴な菜種を思いながら、
きょうも研修実施します。
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