新入社員に伝えたい仕事を面白くする方法とは【がんばれ建設1967】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年4月21日
NO1967
◆新入社員に伝えたい仕事を面白くする方法とは
4月に入り、新入社員研修を行う機会が多いです。
その時よく、
「降籏さんは好きなことを仕事にできていいですね」
とか
「どうすれば仕事が好きになれますか」
と聞かれます。
萩本欽一さんはその著書
『80歳、何かあきらめ、何もあきらめない』
にて
「仕事が楽しい」
について次のように書かれています。
これまで何人か、その業界で「一流」と言われている人に
会ったので、そのたびに僕は聞いてみたの。
「なんで今の仕事を選んだんですか?」
「最初から楽しかったですか?」って。
たまたまかもしれないけど、「好きで選んだ」人も、
「最初から楽しかった」という人もいませんでした。
いちばん印象に残っているのはある職人さん。
「いやいや、好きで選んだんじゃないですよ。
私の祖父も父親もこの仕事をしていたんですけど、
私はぜんぜん興味がもてなくて、
大学卒業後は商社に就職してサラリーマンになりました。
実家からも出ていたんですが、久しぶりに帰省したとき、
『いいなあ、 お前は好きな仕事をやれて』
って父親に言われたんです。
父も本当は別の仕事をしたかったのかもしれない。
そのとき突然そう思ったら、
『帰ってきて、後を継いでやろうか?』
と自然に言っていました。
父は『いいよ、お前は好きなことやってな』と言うので、
なんかホロッときて、『いや、やるよ俺』って言ったら、
うれしそうな顔をしてた。
それでやり始めたんですけど、最初は好きじゃなくてね。
でも、今は大好きですよ、この仕事」
なんか、僕もホロッとくる話だった。
この人の場合は本人の努力のほか、
「親父を喜ばせたい」っていう気持ちが、
仕事を好きにさせたんだろうね。
やっぱり「誰かのために頑張る」って、
大きな実りに結びつくんです。
「誰かのために頑張る」とは素敵なことです。
私は阪神淡路大震災で大好きなふるさと神戸が破壊され、
二度と同じことが起きないようにしようと思いました。
そして技術力を高めて自然災害に負けない建設物を
作るために建設技術コンサルタント会社を創業しました。
それは神戸の人たちを喜ばせたい、
そして日本中の人たちが自然災害で
涙を流さないようにしたいという思いでした。
その思いが強いが故に「仕事が楽しそうに見える」のでしょう。
本メルマガの読者の方の中には、
親も建設業で働いていたという方が多いことでしょう。
その方は、親を喜ばせたいという思いで
今働いておられるのかもしれません。
『仕事を「面白くする」のは自分』と言う言葉を、
胸に刻みたいと思います。
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【編集後記】
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今日は建築家安藤忠雄さんをお招きして
講演会を開催します。
とても楽しみです。
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