社長ブログ

失敗を経験している人が、なぜ一流の経営者になれるのか【がんばれ建設2090】

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がんばれ建設 
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2023年1月30日
NO2090

◆失敗を経験している人が、なぜ一流の経営者に

なれるのか

プランドハプンスタンス(計画的偶発性)理論という

クランボルツ教授のキャリア理論があります。

成功した個人を調べたところ、

そのターニングポイントの8割は、本人が予期しない

偶然のできごとによるものだったというのです。

偉大な経営者も、本人が予期しない偶然の

できごとをバネにして飛躍されています。

トヨタ自動車元社長 奥田碩さんは、大学を卒業するとき、

景気がドン底のときで、卒業生の3分の2が

就職できずに留年していたそうです。

たまたま、トヨタ自動車販売 (当時)ならば

採ってくれるというので選り好みせずに

入社を決めました。

だから、 自動車業界の成長性を見込んで

トヨタに入ったとか、自動車が好きでというのも

違うのだそうです。

京セラ創業者の稻盛和夫さんもやはり就職難のときに

大学を卒業されています。

希望する会社からは内定を得られず、京都の碍子製造の

会社なら何とかとってくれそうだということで

松風工業に入社されました。

新入生のときの寮は古ぼけたあばら家だったそうです。

セブン&アイ・ホールディングス元会長鈴木敏文さんは、

ジャーナリストになろうとして新聞社の入社試験を

受けましたが、不合格。

東京出版販売(現トーハン)の試験を受けることができて、

ようやく合格したとのことです。

スティーブジョブズも自分で創業した会社を

追い出されたり、また復帰したり、と

自らが意図しない人生を送ったといえるでしょう。

これをやったら将来必ず成功するとか、

絶対にうまくいくということはありません。

逆に思い通りにいかなかったからといって、

それが必ずしも失敗ということでもないのです。

だからこそ、目の前の一事に、一所懸命になる必要が

あるのです。

現場で事故を起こしたとか、赤字になったとか、

資格試験に不合格だったとか、クレームが来たとか、

現場を運営していると様々なことがおきることでしょう。

ある現場で赤字を出してしまい、原価の付け替えを

しているうちに、個人の借り入れをせざるを得なくなり、

最終的には懲戒解雇になったという方がいます。

このようなことにならないように、

失敗をいつまでも悔やまず、成長の糧として考え

一事に取り組むことが大切なのでしょう。

心したいものです。

『クランボルツに学ぶ 夢のあきらめ方』

海老原嗣生著を一部参考にしました。

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【編集後記】
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先日訪問した地は氷点下10度でした。

ダムを施工していた長野県の現場では、

頻繁に氷点下になりましたので、その時の記憶が蘇りました。

気温が低いと気合いが入ります。

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