8人の共同作業では、なぜ半分の力しか出さないのか【がんばれ建設1989】
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年6月9日
NO1989
◆8人の共同作業では、なぜ半分の力しか出さないのか
リンゲルマンというフランスの農学者が行った
「綱引き実験」というものがあります。
1対1で全力を出して綱引きをしたときの力の
単位を100としたとき、各々がもう1人ずつ
連れてきて2人対2人で綱引きをやると、
1人当たりの発揮できるパワーは、1対1の時の
93%になるのだそうです。
さらに
3人1組で綱引きをやる85%、
8人1組で綱引きをやると49%になるそうです。
つまり8人1組でやると、1対1のときに対して
51%の手抜きをするということです。
よく現場で
「現場一丸となって事に当たろう」
というのは、勇ましいけれども、実は手抜きを
誘発しているということです。
ここで、大事なのは、各自に責任を割り当てる
ことです。
「Aさんは、予定どおり生コン車が来るよう
手配をして欲しい」
「Bさんは、バイブレーターのかけ忘れがないよう
しっかりと見ていて欲しい」
「Cさんは、鉄筋かぶりが確保できているか
確認していて欲しい」
のような感じです。
これを、「みんなで力を併せてコンクリート打
設を成功させよう。」という指示だと
結局誰も責任を持って見ておらず、生コン車が
遅れたり、バイブレーターをかけ忘れたり
鉄筋かぶりを確保できていない、ということに
なりがちです。
チームのメンバーにはそれぞれ個性があります。
メンバーの違いを認め、各人のユニークさを
大切にすることで、チーム力を発揮することができます。
部下がいるかたは、ぜひ考えてみてください。
*************************************************
【編集後記】
*************************************************
昨日は、入社2年生と3年生の合同研修を
実施しました。
チームはそれぞれの年度を混同させたのですが
結局は2年生の圧勝でした。
チームワークの重要性を感じた研修でした。
*************************************************