なぜ部下が上司にものが言える組織には離職者が少ないのか【がんばれ建設2001】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年7月4日
NO2001
◆なぜ部下が上司にものが言える組織には
離職者が少ないのか
米グーグルが、成果を上げる組織に
心理的安全性が重要な要素だと
発表したのをきっかけに、
さまざまな企業に広がりつつあります。
自由にものが言えない組織の風土が、
不正や死亡事故、はたまた離職率の増加の
温床になってきたからです。
社長や部長、現場では所長に対等に
意見を述べることは民主主義の根幹です。
意思決定や指示の上下関係は保ちながらも、
相互に尊重しながら、忖度なしの意見を
言いやすい組織をいかにつくっていくかが重要です。
ある会社では、社員が社長に社内ネットワークに
「社長は顧客のことが見えてない」と書きました。
すると社長は
「ここまでオープンに書いてくれるのが最高です。
みんながこの投稿を見れば、
我が社の文化を学ぶので、ありがたい」
と返しました。
心理的安全性の高い組織と低い組織の
やりとりの事例です。
◆心理的安全性の高い組織
社員→社長、上司
「それはおかしいのではないですか」
「ミスをしてしまいました」
このようなやりとりが、現場の創意工夫や、
改善提案の増加、不祥事の防止につながります。
◆心理的安全性の低い組織
社員→社長、上司
「意見を言ってもムダだ」
「ミスは黙っていよう」
このようなやりとりが、不正行為、
事故の温床となります。
ではどうすれば心理的安全性の高い組織に
なるのでしょうか。
器量と度量という言葉があります。
器量とは能力が高いこと
度量とは心の広さ、包容力を指し、
部下から批判を受け止めることができること
つまり、社長や上司の度量が、
心理的安全性の高い組織を作ることが
できるようです。
◆我が社の心理的安全性は
以下の設問に対して、点数が高いほど
チーム内に安全性があるとされます。
(5段階評価)
1.このチームでミスをしたら、きまってとがめられる
2.このチームでは、メンバーが困難や難題を
提起することができる
3.このチームの人々は、他と違っていることを
認めてくれる
4.このチームでは、安心してリスクを
取ることができる
5.このチームのメンバーには支援を求めやすい
6.このチームには、私の努力を踏みにじるような
行動を故意にする人はいない
7.このチームのメンバーと仕事をするときには、
私ならではの能力が高く強化され、活用されている
(「おそれのない組織」
エイミーCエドモンドソン著出典元)
ぜひ自社の心理的安全性を
評価してみてください。
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【編集後記】
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今週は久しぶりに雨模様の地域が多いようです。
暑い日が続くと雨が恋しくなります。
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