「楽しく働く」人たちに共通することとは【がんばれ建設2003】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年7月6日
NO2003
◆「楽しく働く」人たちに共通することとは
私は年間200社の建設会社を訪問しますが、
「仕事が楽しい」という建設技術者がいます。
そんな建設技術者には、共通点があります。
それは、自ら主体的にその仕事に向き合い、
その仕事にやりがいを感じ、その成果に
納得しているという点です。
何を大切にして働いているのかが明確なので、
仕事を楽しんでいる人たちは、
他の人の様子や評価に一喜一憂しません。
他人と比べない働き方、組織のなかで
比較しない働き方、を確立しているのです。
逆に、「仕事はつまらない」という人は、
自ら主体的にその仕事に向き合うことが
できていません。
何を大切にするのかが不明確なので、
他の人の仕事ぶりが気になって仕方ありません。
社内での昇進や昇格ばかりを気にしています。
仕事が楽しくなるのか、つまらなくなるのかの
分かれ目は、「自ら主体的に仕事に向き合うこと」
ができているのかが決定的に重要だと言えます。
2018年7月に岡山県で水害が発生しました。
その際、総社市の高校生が災害復旧に
大活躍しました。
そのきっかけは一人の高校生が市長に送った
ツイッターでした。
「私たち高校生にできることはありませんか」
そのツイッターをきっかけに1000人を超える
高校生が被災した家からの
泥出しや家財の片付けに動いたのです。
このとき、もしも市役所が高校生に
「手伝え」と命じていれば
高校生は自主的に動かなかったでしょう。
直接市長にものがいえるSNSの存在と、
それを受けた市長の度量の大きさゆえに、
高校生の自主性が引き出されたのだと思います。
さて、建設会社でも、社員の声が直接社長に
届くような仕組みと、社長の度量さえあれば、
社員さんは自主的に動くことができるでしょう。
自主的に仕事に向き合い「仕事が楽しい」と
いう社員さんを増やしたいものです。
東洋経済7/4田中 研之輔著の記事を一部
参考にしました。
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【編集後記】
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ありがたいことに全国の建設会社から
研修などのご依頼をいただいています。
昨日は、社員コンサルタントが全国各地で
研修を実施していました。
暑い中の移動ではありますが、お迎えいただく
企業様の笑顔に心温まっています。
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