公共工事の遠隔臨場(立会、協議、検査)に対応できているか【がんばれ建設2004】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年7月7日
NO2004
◆公共工事の遠隔臨場(立会、協議、検査)
に対応できているか
国土交通省は7月1日から入札手続きを開始する
原則全ての官庁営繕工事で遠隔臨場を
実施すると発表しました。
遠隔臨場は、発注者側の監督職員による立ち会いや協議、
検査などにウェブ会議システムなどを
利用することを指します。
国交省は6月15日に遠隔臨場実施要領を公開しました。
また、どのような検査項目が、遠隔臨場に適して
いるかどうかをまとめた
「遠隔臨場に関する適応性一覧表」も作成しています。
遠隔臨場実施要領、適応性一覧表は
こちらで見ることができます。
https://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_tk4_000051.html
例えば、高力ボルトの接合や鉄骨建て方など
見た目で分かりやすいものを
「遠隔臨場に向いている」
としています。
一方で、溶接接合は仕上がり具合の確認が
困難な場合があるため
「基本的に遠隔臨場に向いているが一部向かないものがある」
としています。
今後、地方公共団体の検査でも遠隔臨場が
採用される可能性があります。
まだウェブ会議に慣れていない建設会社も
かなりあるでしょう。
ベテラン社員の抵抗が強い、という理由で
なかなか採用できないという事もよく聞きます。
確かに何十年も行ってきたことを
一度に変えようとすることに
拒否感があることは理解できます。
しかし、そのままではガラパゴス携帯(ガラケー)ならぬ、
ガラパゴス技術者と呼ばれてしまうおそれがあります。
積極的にICTを取り入れることができる社風を
構築したいものです。
日経アーキテクチュア2022.06.28 記事を
一部参考にしました。
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【編集後記】
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昨日は若い方々の研修を実施しました。
スポンジが水を吸収するように学んでいました。
初心の大切さを改めて感じました。
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