AIを活用して職種別、年齢別に安全リスクを抽出する【がんばれ建設2012】
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がんばれ建設
~建設業専門の業績アップの秘策~
ハタ コンサルタント株式会社 降 籏 達 生
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■2022年7月26日
NO2012
◆AIを活用して職種別、年齢別に安全リスクを抽出する
「安全AIソリューション」が開発されました。
これは、蓄積されている安全管理データから
安全リスク評価のAIモデルを構築し、
現場での評価を行いながら開発されたものです。
安全AIソリューションは、業務アプリ「eYACHO」や
「GEMBA Note」にて作成した安全衛生日報や
作業計画書などの帳票上に、作業者や現場の状況に
応じて関連度の高い安全管理情報をリストアップします。
個人の経験や勘に依存しがちなこれまでの
安全管理業務を改善し、組織的にリスクの
見える化と安全管理の高度化を実現します。
安全AIソリューションは、
『利用データ作成』
『リスク予測データベース構築』
『危険予知と安全対策の実施』
の3フェーズで構成されます。
◆利用データの作成
組織内外に散在している労働災害情報を
データベース化します。
◆リスク予測データベース構築
労働災害データからリスクを自動判定します。
◆危険予知と安全対策の実施
現場では、「eYACHO」や「GEMBA Note」上で
労災情報を登録し、職種、使用機械を踏まえた
予測災害を抽出し現場で活かします。
利用者はまず、「作業予定記入票」や「KY活動表」
といったeYACHO上の帳票で、
作業内容や使用機材、職種などを記入します。
例えば、それぞれ「足場の組み立て・解体」
「移動式クレーン」「とび工」と入力した場合、
「安全管理不十分による墜落・転落」
など複数の労災リスクが
重要度の高い順に自動で表示されます。
次に、列記されたリスクから、
その日に重点的に対策を講じたい項目を選択すると、
「移動式クレーンの作業を予定から変更する場合、
元請け事業者が調整する」
「吊り荷の上に作業者を乗せて作業することを禁止する」
といった具体的な安全衛生指示事項を
システムが提案します。
例えば足場の解体作業の場合、作業者が50代の場合は
「安全帯の不使用」や「近道行動」への注意を促します。
20代に対しては、「作業手順の不徹底」や
「吊り荷下部への進入」の危険性を提示します。
職種がとび工ではなく鉄筋工であれば、
「設備や工具の整備不足」などを注意事項として挙げます。
現在、本システムの先行試用企業の募集しています。
詳しくは以下をご覧ください。
https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20220705_1.html
日経クロステック/日経コンストラクション
2022.07.11の記事を一部参考にしました。
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【編集後記】
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コロナ禍が広がっていますが、研修を中止ということは
ほとんどなく、抗原検査や換気等配慮しながら
安全に集合研修を実施しています。
ウィズコロナは今後も続きそうです。
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